1年。

日産カルロス・ゴーンの逮捕、当初から指摘されていたように司法取引が適用されていた。
報酬50億円の過少記載容疑ばかりでなく企業財産の私的流用他、まだまだ不正がでてくる模様。起訴、立件されることは確実であろう。そうなれば金額の多さ、また長期間にわたる不正ということから7、8年の実刑となることもあろう、ということもあるそうだ。
まあしかし、来月上旬には保釈となろう。保釈金など億単位であろうと十億単位であろうと軽いもの。
そうなろう。
日産は明日の臨時取締役会でカルロス・ゴーンの解任を決議するようだ。しかし、日本時間今日のフランス、ルノーの取締役会ではゴーンに代わる暫定CEOはきめたものの、カルロス・ゴーンの解任は先送りにしている。日本とフランス、温度差がある。
それよりも私は、カルロス・ゴーンが懲役何年の実刑判決を食った場合でも、彼が収監されるかどうかに興味を持っている。いかなる場合でも、カルロス・ゴーンは日本の刑務所には入らないのじゃないか、と。カルロス・ゴーン、保釈された後日本から出て行ってしまうってこと十分考えられる故。
それよりも私は、カルロス・ゴーンの不正をこれでもかと暴いた日産社長兼CEOの西川廣人に対し、お前はどうなんだ、ということを感じている。
日産には3人の代表取締役がいる。カルロス・ゴーンを含めその内の二人がゴーンの不正に加担した。が、残るあとひとりの代表取締役である西川廣人はどうなんだ。
企業の役員・取締役として心しなければならない3つの義務がある。
忠実義務、善管注意義務、競業避止義務の三つ。大企業であろうと中小企業であろうと、その役員・取締役となった人はまず第一に心に刻む心得である。
非正規の人も含め全従業員数100人弱、年商3、40憶円という典型的な中小企業のサラリーマンとなり、その半分以上の年数を役員・取締役をしてきた私、常に頭に置いていたのはこの取締役の」3原則であった。
が、巨大企業のトップとなったカルロス・ゴーンは、そのことを忘れていたのであろうか。
それはどうあれ、カルロス・ゴーンを摘発した社長の西川廣人にも責任はあるのじゃないか。役員・取締役としての善管注意義務違反である、と。
私は、そう思う。


今日、お葬式に行っていた。
町中の葬儀場でのこじんまりとした家族葬。近親者の人以外には私以外誰もいない。
遥か昔、私の下で働いてくれた男である。どういうわけか私のことをご家族の人にも話していたそうだ。その男をフランクフルトの出版見本市やアメリカのフェアへ行かせたことはある。その男の心には残っていたのであろう。


昨日、大学時代のクラス会があった。
早稲田のリーガロイヤルホテルの中国料理店で。
クラス会、この1年の間に3人が死んでいる。そのひとりはこのクラス会の永久幹事であった男である。クラス会、この後どうするのか、ということが話し合われた。
私たち、みな後期高齢者となる。このクラス会どうすればいいのか、と。私は、もうクラス会も終わってもいいのじゃないか、と言った。
まだ現役バリバリの女性が、この次のクラス会の幹事をあと一回務めこととなった。そこでその後どうするかを決めようと。
リーガロイヤルホテルの中国料理の店から出て、その横の喫茶店に座を移した。
その内、窓の外、こういう光景となった。







早稲田の大隈庭園の先のリーガロイヤルホテルの中国料理屋で。