第61回新象展。

新象展、第61回、半世紀以上の歴史を持つ。

入口。

鯉のぼりのワークショップ、楽しみだ。

しかし、鯉のぼりのワークショップのところには誰もいなかった。イスなどもきれいに整頓されている。どうしたんだろう。
後で会場を出る時に係りの人に訊いて分かった。鯉のぼりのワークショップは4時で終了するのだと。その日、私が会場に入ったのは4時を越えていた。残念だが仕方ない。

多くの鯉のぼりが下がっている。
次の部屋、最後の12室へ向かう。

床に相本さんの作品が見てとれる。その先には安藤さんの作品も。

相本みちる≪天空に遊ぶ≫。

相本みちるの軍手作品。
グレーの造形は軍手でできた羅漢さまであろう。色鮮やかな天空で遊んでいるんだ。

色鮮やかな天空も軍手で。
軍手を使い造形をする作家、相本みちる以外知らないが、ご本人は気持ちいいんだ。

安藤イクオ≪文字はアートだ≫。
今回は猿丸太夫である。
   奥山に もみじふみわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき
まさに。
奥山に紅葉踏み分け鹿の鳴く声を聴きに行っているわけじゃないのに、秋は悲しいって、まさにたしかにそうなんだ。

ではあるが、問題は今回の作者・猿丸大夫である。
猿丸大夫、飛鳥から奈良期の人とも言われているが、三十六歌仙のひとりでもある。なんとも不思議な人である。

看板屋として生計を成り立ててきたというが、絵描きでもあり書家でもある安藤イクオの「の」の字。

例年ならばこの最後の12室にあるはずの犬飼三千子の作品がない。
後日、犬飼に会った時、犬飼はこう言っていた。「新象はやめた」と。それはそうであろうが、寂しくなる。

鯉のぼりワークショップへ戻る。

三陸支援のプロジェクト、あちこちで催されているんだ。

このような報道も。

このような報道も。

三陸の地、いずれも好きであるが・・・
「がんばれ気仙沼」か。

「まけるな気仙沼」か。

”I L💛VE 気仙沼”。
「港ー、宮古、釜石、気仙沼ー」、「港町ブルース」の気仙沼である。

来年、東北支援の鯉のぼり、描くことができるであろうか。