吉備の国アート巡り(22) ANDO MUSEUM。

直島には安藤忠雄の作品が多くある。
ベネッセ・アート・サイト内のベネッセハウスミュージアムとホテル、地中美術館、李禹煥美術館、また本村にも幾つもの安藤忠雄作品が。中で一風変わった存在感を放つのが、小ぶりな建物であるANDO MUSEUMである。
ANDO MUSEUM、3年前の2013年、前回の瀬戸内トリエンナーレの時に造られた。築100年を超える2階建ての古民家を生かし、その内側に安藤得意のコンクリートの構造物を組みこんだ。入れ子状に。

正面に見えるのがANDO MUSEUM。

ANDO MUSEUM、人気がある。特に外国人には。

左側の塀。

右側の塀。

入る。
人が並んでいる。8人いる。
西欧人だと思われる人が5人いる。残りの3人は日本人のようだ、とは言えない。アジア人には違いないが日本人とは限らない。直島にも中国人が多く来ているんだ。
いずれにしろANDO MUSEUM、外国人比率はべらぼーに高い。なんのかんのと言っても、安藤忠雄の名、世界中に鳴り響いている模様。

焼杉の壁に館名が。

焼杉に白く「ANDO MUSEUM」の文字が。

ANDO MUSEUMのパンフには、こうある。

スリットが。

ここまで。

ANDO MUSEUMのパンフを複写する。
ANDO MUSEUMの内部、こうなんだ。コンクリートと木材で構成されている。
実はこの建物、照明がない。すべて自然光のみ。
外の壁面にあったスリット、内側から見るとこのようなんだ。
[
並んでいる時、足元に透明な円錐形のものがあった。これである。
が、これは果たして何なのか。
ANDO MUSEUMの最深部にコンクリートで囲まれた真っ暗な部屋がある。その部屋へ一条の明かりがさしている。この小さな円錐形のものを通して射しこむ光なんだ。

入口の暖簾をくぐったすぐ傍には、このようなものがある。
何かな。古くからの伝承に関するものであろう。

ANDO MUSEUMへ入るすぐ横の柱に、このようなものがある。小さくて見落としてしまいそうなものである。
「いちんどん」と記されている。何かなー、と思っていたら、100年前の昔からの屋号だそうだ。
安藤忠雄、その屋号をさりげなく3年前の建物に組み入れている。
にくいことをするな、安藤忠雄。
なお、あとひとつ付け加えると、このANDO MUSEUM、安藤忠雄の安藤財団から福武總一郎の福武財団へ寄付されたものだ、という。
安藤忠雄、福武總一郎からは随分な利益を上げさせてもらっている。その御礼、ということであろうか。
それにしても、安藤忠雄の行ない、にくい、やはり。


それにしても2020年のオリンピック、パラリンピック、次から次へと問題が出てくる。
競技場問題、エンブレム問題、開催都市・東京の首長・舛添要一のセコい金銭問題、さらに招致活動中の贈賄問題まで出てきている。
招致委の理事長だった竹田恒和、2.2億円の送金は正当なコンサル料と言っている。が、送金先はなにやら実体のない怪しげなところ。IOC利権で稼いでいるところらしい。竹田恒和としては強弁をするしかないであろうが、実情は、中に入っている電通の言うがままであったのであろう。
やんごとなき家柄の竹田恒和、セコい舛添要一とは異なるが、脇が甘いと言われても仕方ないであろう。
いずれフランスの検察から送金先の実態を暴かれ、恥の上塗りになる公算大である。
これで2020年のオリンピック、パラリンピック、ゴタゴタは収まるかな。まだ出てくるような気もするが。