吉備の国アート巡り(26) 「赤い刺青の男」記念館。

3時ごろ、本村を離れ宮浦港へ。町営バスで行くつもりでいた。が、民宿のおやじさん、「送ります」と言う。センバツの決勝戦をやっている時間であるのに、いろいろな心遣いをしてくれる民宿・竹の家のおやじさんであった。
ところで、間もなく伊勢志摩サミットが始まる。賢島で。
が、直島サミットがあったそうなんだ。G7の前、G8のころ。もっとも、よほどの007ファンでない限り知る人は少なかろう。私は、もちろん知らなかった。

宮浦港のすぐ近くにこういうところがある。

開いている赤い扉から、ユニオンジャックがチラリと見える。

007「赤い刺青の男」記念館である。
入場無料。ご自由にお入りください、と記されている。

中へ入る。
おー、マニア垂涎の007・ダブルオーセヴングッズが詰めこまれている。

おー、初代ジェームズ・ボンドのショーン・コネリー。

6代目ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグは、この記念館のためにサイン入りのポスターを送ってきたそうだ。

「ドクター・ノオ」、「ロシアより愛をこめて」、「ゴ−ルドフィンガー」、・・・・・、・・・・・。

第5作目「YOU ONLY LIVE TWICE」・「007は二度死ぬ」の雑誌記事。
ショーン・コネリーと写るのは、丹波哲郎と若林映子。浜美枝も出ていた。若林映子と浜美枝、日本人ボンドガールのはしり。いや、日本人ボンドガール、この二人のみ。

入ってきた方を振りかえる。

ボンド、パンチをみまってる。

<直島より愛をこめて>、<映画「007」シリーズのロケ ボンド+気で誘致>、さらに、<現代アートの島をハリウッド大作舞台に>、と。聞かない紙名であるが、「四国報知」って新聞、あるのかな。

こういうことで、この007記念館が、ということである。
ところで、007の原作といえばイアン・フレミングである。しかし、彼の死んだあとには何人もの作家が007ものを書いている。レイモンド・ベンスンもそのひとり。

レイモンド・ベンソン、こういう人物。
彼の007ものに「赤い刺青の男」があり、その中にG8の直島サミットのことが出てくるらしい。

「赤い刺青の男」には、心臓も出てくるようだ。

記念館の奥には、大きな心臓があった。
なんとも不思議な空間である。


夏場所14日目の今日の相撲、白鵬は日馬富士を屠り、稀勢の里は鶴竜に敗れた。千秋楽を待たず、白鵬の優勝が決まった。大山鳴動ねずみ一匹ってものだな。
理事長の八角、この期に及んで、「稀勢の里は来場所に繋がる明日が大事だ」、と言っている。来場所も稀勢の里の綱取りの場所になるとの認識なんだ。八角の頭の中では。
甘いよ、八角。
それにしても不思議なものだ。ここぞというところで、稀勢の里が負ければ負けるほど稀勢の里への思い入れは深くなる。