吉備の国アート巡り(15) 本村エリア。

ベネッセのテリトリー外のつつじ荘から、町営バスで本村へ戻る。
この日は臨時バスが出ていた。やはり人が多いのだろう。終点の宮浦港まで停まるのは本村の農協前のみ、とのこと。私が泊まる民宿は役場前。訊くと、農協から町役場まで歩いて2、3分とのこと。「本村の人は農協前で降りてください」、と言っている。
本村まですぐ。4時半前ごろであったろうか。農協前で町営バスを降りる。

このような路地がある。
どうも向こうは海のようだ。

路地を抜けると、やはり海であった。
小さな港、本村港。

すぐ近くには、このようなものが立っていた。
「ようこそ直島町へ」、と。中央下の方には地図も描かれている。

宇野からの多くの船は宮浦港へ着く。が、数は少ないが本村港へ着く船もある。

小さな桟橋がある。

港のはずれの方では、釣り糸を垂れている人もいる。
私は、どこかで寝酒を買おうと考えていた。近辺には、コンビニなんてものはない。が、先の方に酒屋と思われるものがあった。
やはり酒屋であった。カフェーでもあるようだ。コーヒーを頼んだ。

と、気がついた。端の方で外国人の男が酒を飲んでいる。お銚子で熱燗を。他に客はいない。
その男に声をかけた。オランダ人の写真家。日本には10回ほど来ている、という。地方の町が好きだという。
その男、傍へ来て「お前も飲め」、という。私は、7時にさしたるものではないが、まあ料理屋に予約を入れている。今から飲んだらまずいな、とは思ったがお銚子、熱燗を頼んだ。
驚いたことに、オランダ人の写真家、持っているカメラはヤシカ。いや何十年前のフィルムカメラである。
「一日にどのくらい撮るの?」って訊いた。答えは、「36、7枚」。富士フィルムの白黒フィルムを一本撮る、と言う。
驚いた。
私もそうだが、デジカメの連中は一日に何百枚も撮る。カメラのシャッターを押す回数、プロとアマの差、ここにあるんだ。

5時半すぎ、宿に帰る。

役場。
その斜め前あたりが、私が泊まる民宿。

民宿・竹の家、。
30分ばかり民宿の部屋でひっくり返っている。

6時半すぎ、夕飯を食うためリザーブの店へ行く。
途中、すぐ近場の家プロジェクトの大竹伸朗の「はいしゃ」へよる。
灯が入っている。

ここにも。

夕飯の場へ。

ここを入って。

こう進んで。

ここ。

いかにも、のたたずまい、「直島ごはん ゑびすかもj。
予約客は、夕食コースという簡単なコース料理になっているらしい。
客は、私の他に3、4組であった。熱燗で1時間少し。

8時すぎ、来た道を戻る。

夜陰、

影がのびる。

役場には、灯が点いていた。