吉備の国アート巡り(28) 赤いかぼちゃと黄色いかぼちゃ。
直島には大きなかぼちゃがふたつある。
赤いかぼちゃと黄色いかぼちゃ。謂わずと知れた草間彌生の代表作。
フェリーが直島の玄関口・宮浦港に接岸する少し前、赤いかぼちゃが見えてくる。赤いかぼちゃ、直島のランドマークといっていい。
直島へ渡った日、お昼前、フェリーの甲板から見た赤いかぼちゃ。
正式な作品名は、≪赤かぼちゃ≫。
翌日夕刻、直島を去る前に赤いかぼちゃに会いに行く。
岸壁の近くには、赤いかぼちゃをペイントしたバスが停まっていた。町営バスであろう。
向こうの方に赤いかぼちゃが見える。
なお、青い幟は、瀬戸内トリエンナーレ2016の幟である。
近づく。
先の方に円錐形の島影が見える。
赤いかぼちゃに近寄る。
赤いかぼちゃ、大きい。
このかぼちゃ、世界で一番大きなかぼちゃである。中へ入ることもできる。
中に入りキスをしている人がいる。やはり外国人だ。日本人のカップルでは、いかに若い連中でもこうはいかない。
赤いかぼちゃの中に子供を入れ、写真を取るお母さん。こういうのが、平均的日本人。
ところで直島には、赤いかぼちゃの前に、黄色いかぼちゃができていたそうだ。赤いかぼちゃができる前は世界最大のかぼちゃであった。
黄色いかぼちゃ、ベネッセの美術館エリアの端、つつじ荘の近くにある。
黄色いかぼちゃ、使われなくなった小さな桟橋の先端に置かれている。
黄色いかぼちゃの前には、何人もの人が集う。
お嬢さんとのツーショット。
瀬戸内の島影を背にした黄色いかぼちゃ、絵になる。
そうだ、黄色いかぼちゃの正式な名称は、≪南瓜≫。漢字でなんて、即物的にすぎる。
”黄色いかぼちゃ”じゃダメだったのか、草間彌生。
3月30日の山陽新聞朝刊に、こういう記事があった。
黄色いかぼちゃを含む草間彌生の作品展、北欧を巡回しているらしい。草間彌生展、いつも世界のどこかでは開かれているようだが。
瀬戸内の海に向け設置された黄色いかぼちゃ、存在感がある。が、一度、こういうことがあったそうだ。
一度、高波にさらわれたのか、ヘタの部分がなくなった。しかし、地元の漁師が見つけ、元の形に戻った、という。ヘタの部分、沖でプカプカ浮いていたそうだ。
直島を発つ前の赤いかぼちゃ。
5時前、フェリーが岸壁を離れる。
赤いかぼちゃが遠ざかる。
フェリー、瀬戸内の小さな島々の間を抜け宇野港へ。