資質。

安倍晋三、副総理兼財務相・麻生太郎、官房長官・菅義偉、自民党幹事長・谷垣禎一の3人に対し、消費税の10%への引き上げを、2019年10月まで、さらに2年半再延期することを伝えた。
昨日2時すぎ、サミット議長としての会見を聞いていて驚いた。
安倍晋三の口から「リーマンショック時云々」という言葉が何度も出てきた故。だから財政出動、という安倍晋三の論理自体は解る。参院選前に、と言っている消費税10%への布石だな、ということも感じられる。
しかし、どうもメルケルから認識が違う、と言われているにもかかわらず、「危機に陥るリスクに直面しているとの強い危機感を共有」、と安倍晋三は会見の場で語っていた。
私のような世界経済に昏いジジイでも、驚いた。ヘー、そうかなー、おかしいなー、と思った。
今日になり海外での反応が入ってきた。
BBCの報道もル・モンドの紙面も、メルケルばかりじゃなく、オランドやキャメロンも安倍晋三の言う”リーマンショック前云々”の意識を共有していない、と。フィナンシャル・タイムズに至っては、安倍晋三の昨日の会見、消費税率引き上げ再延期のエクスキューズである、と報じている。
で、安倍晋三、先刻、消費税引き上げ再延期を政府と党の幹部に伝えた。
安倍晋三、春先の頃からであろうか、国際金融経済分析会合という勉強会を開いていた。ノーベル経済学賞を受賞した学者などを呼んで、その意見を聞いていた。
安倍晋三、最初に呼んだジョゼフ・スティグリッツに影響を受けたな、と思われる。スティグリッツ、来年は上げるな、再延期した方がいい、と言っていた。
しかし、日本の政治家・安倍晋三を考える。
日本のトップ、日本国の総理大臣である安倍晋三の資質、残念ながら海外では落ちた。
政治家としての資質、凡庸であることを露呈した。
しかし、安倍晋三、政治家としての資質はイマイチであるが、まあ頑張っている。
人間としての資質がゼロである東京都知事の舛添要一とはまるで違う。
直島から岡山へ戻ってきた。岡山駅近くのホテルに泊まった。
翌日、岡山カルチャーゾーンの幾つかの美術館、博物館へ行った。
明日から数日、その模様を。