東京駅(7) ステーションギャラリー。

東京ステーションギャラリーが東京駅の丸の内駅舎に作られたのは、1988年のこと、国鉄分割民営化の翌年。
この年、青函トンネルと瀬戸大橋が開業、日本はバブル経済真っ只中にあった。年に5〜6回企画展が催された。時折り、ウヌッというようなものがあった。バルチュス展のような。
丸の内駅舎復元に伴い2006年以来閉められていたが、6年半ぶりに再開された。以前は南口にあったが、北口へ移った。広くもなった。しかし、レンガの壁だけは変わらない。
今、ステーションギャラリー、丸の内北口の改札口を出てすぐ右にある。

ステーションギャラリー前の東京駅復原工事完成記念展のポスター。

そのタイトルは「始発電車を待ちながら」。洒落たポスター。

ステーションギャラリー入口近く。
紗がかかったような向こうのガラスには、丸の内北口ドームの内側が映りこんでいる。

朧ろげなガラスを通し、中のレンガ壁が見える。

ギャラリー入口。
後ろにはレンガの壁。

入口のテーブルには、こういうものがある。
「2000年後から見た現代社会」をテーマに制作を続ける柴川敏之の作品。”化石”化させた「招き猫」。

ギャラリーへの道にもレンガの壁。

レンガの壁、深い。
もちろん、1914年(大正3年)、東京駅が作られた時のレンガ壁。日本国の重文なんだ。

以前のステーションギャラリー、ワンフロアであった。復元された丸の内駅舎、元の3階建てとなった。ギャラリーも2フロアとなる。2階の回廊もできた。

3階へのエレベーターへ行く途中のレンガ壁。

エレベーター前にあるパネル。
これこれこういう経緯で、ということが書いてある。
東京ステーションギャラリー、展示場へ入る前から面白い。

ところで、今日の衆院選、事前の各紙誌の予測通りの結果。
自民大勝、民主惨敗。自公で衆院の2/3をうかがう勢い。来年の参院選でも自公2/3を取れば、憲法改定が可能。公明がぐずぐず言えば、憲法改定を掲げる維新と組めばいい。
民主主義の基本ルールは、多数決である。
日本国民の多数は、憲法を改め、国防軍を作り、原発再稼働を容認する政権を選んだ。インフレターゲットは良し、TPP参加には踏み切れない政権の方が良い、という判断を下した。
民主主義の基本、多数決の原則は、尊重すべきである。
日本国民、原発事故の除染で出た土を自分の町に持ってくるのは困る、なんてことを言うべきではない。実は、自衛隊に入ったのは就職口の一つであり、国防軍となり、尖閣でドンパチが始まれば、そこに派遣されるのはイヤだ、なんて自衛官がいるべきではない。
日本国民、そのような選択をした。で、あるならば、そのような覚悟の下に生きるべきである。
ひょっとして、ダンス・マカーブル(死の舞踏)となろうとも。