先達はあらまほしきことなり。

今朝、「大酒飲みのHです」、というメールがきた。
昨日のブログに載せた、”名前は知らないが、クターとした黄色い花”について、「あれは、美容柳だ」、と書いてある。ビヨウヤナギと読むそうだ。
美容柳の画像を見てみると、まさしくピタリ。「未央柳」とも「金線海棠」ともいうらしい。
50年来の友・H、大酒飲みばかりじゃなく、さすが野山歩きの達人、草木のことは詳しい。まさに、持つべきものは、だ。
それにしても、花の画像っていっぱいあるな。漬物にはできないだろうが、佃煮程度にはできそうだ。おまけに、みなキレイ。私が数日前に見たクターとした感じのものとは、同じ花とは思われない。
実は、Hからのメールの前、今朝早い時間に、Fさんからのメールが届いていた。
「昨日のブログの黄色いお花は、レンギョウですね。今、我が家の庭にも紫色の紫陽花と共に、黄色い花を咲かせて、目を楽しませてくれております」、と書いてある。
で、レンギョウの画像も見てみた。ア、Fさん、思い違いをしているな、と思った。レンギョウの花弁、4弁だった。咲く時期も春らしい。今、Fさんの家の庭に咲いているのも、おそらく、美容柳。Fさん、きっと、その名を思い違いしているのだろう。
それにしても、ありがたいことだ。美容柳のことも覚えたし、レンギョウのことも教わった。
なお、Fさん、今の私のクラスメート。週に一度、机を並べている。私、50年前にも学生だったが、今も学生なんだ。つまり、チィッとも進歩していない、ということになる。また、予習、復習はおろか、宿題なんてものなどやっていかない私と違い、できのいい学生だ。彼女は、進歩しているに違いない。
それにしても、地べたのある人たちは、みな凄い。草木のことをよく知っている。
そう言えば、5月の初め、川辺の土手一面、一望黄色一色に咲いている、雑草の写真を載せたことがある。その時も、名は知らないが、として。
やはり古い仲間のIから、「何の花と書いてあったが、単なる菜の花だ」、というメールがきた。次いで、ギューちゃんの版画をくれたOからは、「多分、セイヨウカラシナだ。菜の花にそっくりだが、葉の形状が少し異なる。油炒めにすれば、大変美味」、とのメールがきた。
その後、大酒飲みで草木に詳しいHからきたメールには、「私は、菜の花だと思う。近年植物愛好家のオバチャンから食べさせてもらった」、とあった。
そのすぐ後、市の広報紙を見ていたら、その花の写真が載っていた。今、いっぱい咲いている、と。菜の花、となっていた。そうか、オレは、菜の花も知らなかったのか、と思った。これらの友、みんな地べたのある家に住んでいるヤツにしろ、菜の花ぐらいは、と。
ただ、一番単純なIのメールが、シャレている。”なんの花”と”なの花”を懸けてんだ、きっと。そうでない? I。
今日は、早く起きた。
一昨日ご紹介した、岩手県の歯医者さん・打越さんの番組を見るために。NHKの「おはよう日本」なんて番組、初めて見た。
三陸で被災者支援のボランティア活動をする打越さん、打越さんがそのウェブサイトに書かれているように、その活動の一部始終を、というには短い時間だったが。NHK、全国放送だ。致し方ないこともあろう。
実は、昨日、打越さん宛てメールをした。「雑ブログですが、明日のNHKでの貴殿の番組のこと、昨日のブログで紹介させていただきました」、と。さほどの時を置かず、打越さんから謝意を伝えるメールがきた。律義な方である。今後も、お見守りください、とも。
今日、何人かの人からメールをもらった。
NHK見た。私も、改めて、またできることをしようと思った、というようなことが各々書かれていた。ささやかなお手伝い程度は、できたかな。
それはそれとして、美容柳とレンギョウ、学生時代からの友人・Hと、今の級友・Fさん、少しのことでも、教えてくれる人がいるのは、ありがたいことである。
原文は、「すこしの事にも 先達はあらまほしきことなり」。©兼好法師。