世界遺産。

一昨日の小笠原に続き、今日、平泉の世界遺産登録が決まった。よかった。
特に、何年か前には、ダメって言われていた平泉が認められたのは、この時期、地元ばかりでなく、日本にとって嬉しいことである。単なる「佛国浄土」云々、ということばかりじゃなく、他の要素も考慮されているのかな、とも思った。ひょっとしたら、と。
それにしても、世界遺産の登録数、ヨーロッパの国々が圧倒的に多い。英、仏、伊、西、独、露などの国に。これらヨーロッパ諸国と張り合っているのは、中国ぐらい。
たしかに、ヨーロッパの国々にしろ中国にしろ、いや凄いな、素晴らしいな、深いな、というところは多い。しかし、政治力学とは言わないが、何か別種の力が、登録認定には関わっていることはあろう。で、今の時期での平泉、フト、そうも考えた。
インドやメキシコも、多くの世界遺産を持つ。しかし、これは自然な帰結。この両国、面白いところ、あちこちにあるもの、当然だ。エジプトが7つ、イラクが3つ、というのは、少し驚いた。インド、中国と並ぶ世界文明の発祥地、もっとあって然るべきだろう、と思って。
そう言えば、アフガンには、2つしかない。行ったことはないが、もっといっぱいありそうな感じがするのだが。また、北朝鮮には、僅かひとつだけしかない。平山郁夫が力を貸した「高句麗古墳群」のみ。韓国の登録遺産は、10もあるというのに。南と北、本来同じ国。南に10なら、北にもある程度あってもおかしくはないだろう。
アフガンにしろ北朝鮮にしろ、世界遺産どころじゃない、という事情はあるにせよ。
それとも、その内、”自然遺産”や”文化遺産”という分類に加え、”戦闘遺産”とか”政体遺産”とかという分類が新設された時には、アフガンや北朝鮮という国そのものが、世界遺産に登録される、ということか。