丸山恵美子 まる語り七展。

不思議な作家である。はっきり言ってよく解らない。
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11月半ばの奥野ビル。
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505号室、ギャラリー松林。ハブラシがベンチに座っている。
開いたドアから中が見える。
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入る。
突き当たりにあるのがハブラシだなと思う。
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近寄る。今年初めのNAU展で見たな。≪言葉を待ちながら≫。
私の前に来た人は、「愛と星」って書いたらしい。こんな言葉、私には書けない。
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こういう紙が下がっている。
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私は、「愛と星」を消しこう書いた。
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赤いベンチに黄色いハブラシが座っている。バス停の横のベンチ。バス停の名は「ことば前」。
昨年のハブラシはベッドの中で眠っていた。不思議な作品である。面白いと言えば面白い。が、何じゃこれって言えば何じゃこれである。はっきり言ってよく解らない。不条理劇。
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後ろの小さな作品・・・
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これは解りやすい。
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このような。
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「ソースシリーズ」は続いていた。「サラダやデザートにソースをかけるように貴方の部屋にも・・・」、というソースシリーズ。色々なソースが幾らでも生まれるんだ。
中央の作品のタイトルは不明だが、右は≪ウットリソース≫、左は≪タメイキソース≫。
平面にしろ立体にしろ、アートというもの他人に解ろうと解るまいと、そんなことはどうでもいい。丸山恵美子の作品もその範疇。そこのところに不思議な面白味があるとも言える。
環境ということもあるのかもしれない。
丸山恵美子、イギリスの大学でアートを学んでいる。イギリス、コンサバな国ではあるが、その一面、案外ラディカルなところを併せ持っている。ピカソと比肩できるアーティストはフランシス・ベーコンである、というように。
「丸山さん、あなたイギリスではどんなものを描いていたのでしょうか?」、と訊いた。「過激なものをやっておりました」、と返ってきた。
現在の作品は「過激」とは言えない。「過激」から「不思議、不条理」の世界へ移行してきたのかもしれない。
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「ブログに載せる時に、あなたの写真も一緒に載せてもいいですか?」、と訊いた。「どうぞ」、とのことで撮った作家・丸山恵美子。
少し、よそ行きの顔つき。
右手のこの作品は・・・
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これ。
片手が・・・
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タイトルは≪散歩≫。
しれっと言ってくれるね、ホント。
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ハブラシが車いすに乗っている。そのハブラシの歯というかブラッシュすろところはタコの足である。
どう言えばいいんだ。不思議。
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そのタイトルがこうだから、えも言えず。
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その後ろのこれ・・・
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このようなもの。
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クリアファイルが下がっていた。残り2枚、と記されている。が、丸山さん、それを取りはずして1枚を「どうぞ」と言ってくれた。「あと2枚しかないじゃありませんか。いいですよ。結構ですよ」、と言った。「いや、いいんです。また、作りますから」、と丸山さん。ありがたく、1枚頂戴した。