クーデター。

今朝、アウンサン・スーチーが拘束された。ミャンマー国軍により。国軍の実質的なクーデターである。
アウンサン・スーチー、ミャンマーの最大政党・NLD(国民民主連盟)党首であるばかりでなく、国家顧問。ミャンマーの最高権力者であった。
が、ロヒンギャ問題では「どうしたスーチー」という声が先進各国からあがった。ノーベル賞を剥奪しろという声も。スーチー、ロヒンギャ問題では腰が引けていた。おそらく、軍部とのバランスを取るためであったであろう。
しかし、それでも軍との軋轢は増していったのであろう。
で、現在のアメリカをはじめとする先進国と中国の状況などを考慮、国軍が動いたものと思える。ミャンマー国軍、非常事態宣言を出した。典型的な軍事クーデターだ。
ミャンマーには一度だけ入国した。
10年前の2010年、学生時代の古い仲間・高橋のタイ、チェンマイの別荘に招かれた。王侯貴族もかくやという待遇を受けた。象がいるところ、大きなトラがいるところ、何より幾つものお寺に連れて行ってもらった。
ある時、チェンマイから北上、以前の麻薬地帯・ゴールデントライアングルへ行った。国境の町・メーサイからミャンマーへ入った。イミグレーションでエントリー・パーミット(入国許可証)を受け、ミャンマーのタチレイという町へ入った。
まだアウンサン・スーチーが自宅軟禁となっていたころであった。タチレイの町、ごった返していた。物乞いも寄ってきた。前途多難だな、という思いを持った。
近年は経済成長率が高いとのことであったが、それはそれでクーデターの要因を内包していたのであろう。