塩水のようなものです。

年が明け1月が過ぎた。
昼近くに起き、背中を倒した座椅子でうつらうつらしていた。世のため人のためになるようなことは何一つしていないのだから、それでよかろうと思って。1月に予約の入っていた病院は、すべてキャンセル延期した。病院へ行くのが面倒であった。
2月に入っても時間が経ったが、2月の病院の予約はそのまま行くことにしていた。
4日の午後、内科へ行った。この病院ではまず患者が体重と血圧を測り、ファイルに入れる。
体重は46キロであったが、血圧は上が75、下が41であった。ウンッ低すぎるじゃないか。普段の数値は130台から150台である。で、血圧を下げる薬も処方されている。いつもの半分近くの血圧である。再び測り直したが似たような数値であった。
と、待合室の椅子に座っている時、横に倒れそうになった。椅子に座っていられない。看護婦が来てベッドのある部屋へ運んでくれた。暫くして医者が来た。
心電図を取り、点滴となった。2時間少しの点滴の間、看護婦が何度も来て血圧を測った。70台であった上の血圧は80を超え、100も超え、150となった。医者も診察の合間に何度か来た。
点滴が終わった後、医者はこう言った。初めは青白かった顔色も赤みが増しました。しかし、点滴は解りやすく言えば塩水のようなものです。それでもずいぶん変わりました。
実は、初めは血流がとても悪い状態でした。水分と塩分が極端に不足しています。
簡単なことなんです。当たり前のことなんです。食事をしない、ものを食べないとこうなります。バカにできないことです。当たり前のことなんです。分かりますか?、と言う。
食事ができないならば、エンシュア・リキッドというものがありますのでそれを飲んでください、と言う。
エンシュア・リキッド、経口・経管両用の経腸栄養剤。ドロリとした液体だが、私の胃では250mlの半分ほど飲むと腹がくちくなる。
2年前の1月に急逝した伊藤のことを思い出す。伊藤、胃瘻をしていたが仲間内の飲み会には参加していた。飲み会の最中でも栄養剤を胃に入れていた。おそらく同じようなものを入れていたのだろう。急逝する前月の忘年会でも。
今日は2月の13日か。相変わらず食事はさほどとらず、焼酎のお湯割りを飲みうつらうつらしている。エンシュア・リキッドを飲み、養命酒も飲んでいる。これでいいのか。いいとは言えないのであろうが、まあそういうことだと思っている。


オリンピック、パラリンピックがややこしくなっている。
女性蔑視放言の森喜朗が辞任した。後任はやはりオレしかないよな、と考えていた川渕三郎は赤っ恥をさらした。
菅義偉はいつものように腰が引けていた。関わる権限がないなどと言って。
自らが会長を務めるJOCの会合で森喜朗の放言があったにも関わらず、その2日後となって「オッと思ったが」なんてことを言い、「森会長には最後まで全うしてもらいたい」と言うノーテンキな山下泰裕。山下泰裕、柔道は強かったが組織のトップとしての器量がない。存在感が薄い。
存在感が薄いと言えば、オリンピック、パラリンピックが開かれればその開会宣言をする今上天皇、その存在感も先帝・上皇に較べ、畏れ多いことではあるが、その存在感すこぶる薄い。
オリンピック、パラリンピック、中止にすべきである。
ワクチンがどうこうとか、観客を入れるとか入れないとかと言うこと以前の問題である。
菅義偉以下存在感の稀薄な人物がひな壇に並ぶ、その一事だけでも日本国民として耐えられない。恥ずかしい。
長嶋茂雄には叶わないが、オリンピック大好き人間の私、今回だけは中止してもらいたい。