うし。

丑年である。
昔に比べれば少なくなったが、牛を描いた「オッ面白い」という年賀状が幾つも届いている。
今年こそはと思っていたが、私は今年も年賀状を出すことはできなかった。昨年末、まだ郵便局が開いている頃、年賀状を買いに行った。インクジェットで残っているのは、ディズニーのものということでそれを求めた。しかし、その後は時間のみが過ぎていった。面倒で仕方ない。年が明けても。
去年も、同じように年賀状を出すことはできなかった。面倒で時間のみ過ぎていった。一昨年は年賀状は作ったのだが、あて名書きの途中で出した人と出さない人がごちゃ混ぜになってしまい、出さない人が生じた。その前年は、年末に義弟が急逝し、急遽年賀状は出さなかった。
で、今年も出さなかったので、4年間年賀状を出していない人が多い。
「連絡はなかったが、あいつはきっと死んでしまったんだな」と思っている人も少なからずいるものと思われる。まあ、仕方ない。
で、遅ればせながら丑年の年賀状代わりに、牛、うしの写真を幾つか載せる。


ヒンドゥー文明の世界では、牛は神聖な動物である。
インド、ネパール、ヒンドゥー世界には7度行ったが、2008年末が最後となった。その折り町中で行きあった牛を幾つか。
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インドの町々ではあちこちで牛を見かける。
聖なる牛であるが、薄汚れた牛が目につく。痩せさらばえてあばらの浮きでた牛も多い。
これはアグラの街中で行きあった牛。
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ネパール、カトマンドゥの旧王宮前・ダルバール広場で見かけた牛。
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人が行きかうカトマンドゥ街中で見かけた牛3頭。
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あと一頭、この牛を加えたい。
ヒンドゥーの聖地・バラナシの街をガンガーへ向かって走っていた。夜9時過ぎ、サイクルリクシャーに乗って。
ボーと薄暗い闇の中に、地面に鼻を押しつけるこの牛がいた。思いに残るバラナシの牛だ。
上の4点の牛、今年の年賀状の代わりとする。オレも適当だな、と思いながら。


半藤一利が死んだ。享年90。
『昭和天皇独白録』の解説はじめ、昭和天皇、また昭和史を思い考える多くの書で楽しませてもらった。