素敵なダイナマイトスキャンダル。

「芸術は爆発だったりすることもあるのだが、僕の場合はお母さんが爆発した」。
末井昭が高校生の時、お母さんが隣の家の息子とダイナマイト心中をした、という。
f:id:ryuuzanshi:20180727155404j:plain
1970年代から80年代の頃、末井昭はそこそこ名を知られた人であった。エロ雑誌の編集者として。
岡山の高校卒業後まず大阪へ出、その後東京へ出てきたそうだ。キネマ旬報の直営館に貼りだされていたので「キネ旬」の記事だと思うが、東京でデザインの専門学校へ入ったら、学園紛争で学校は封鎖されていたそうだ。
末井昭は1948年生まれだから、第2次の学園闘争の前段の頃の模様。末井昭は自分で働いて夜間部へ入っていたので、親の金で昼間部へ入っているくせに学園封鎖をしているヤツが許せなかった、と言っている。
いずれにしろ末井昭、デザイナーから金になるキャバレーの看板掻き、さらにエロ雑誌のイラストレイター、そして、エロ雑誌の編集長となっていく。
f:id:ryuuzanshi:20180727155413j:plain
『素敵なダイナマイトスキャンダル』、脚本・監督:冨永昌敬。末井昭の同名の著作を映画化した。
末井昭に扮するのは柄本佑、その女房となる女に前田敦子。
この二人、そんじょそこら何処にでもいるような顔つきであるが、今、注目の役者である。
隣の家の息子とダイナマイト心中をした末井昭の母親には、尾野真千子。和服を着崩した様、得も言えず。
f:id:ryuuzanshi:20180727155423j:plain
末井昭、これらの雑誌を創りだした。創刊者である。
私は末井昭より少し前の世代であるので、ああそうだと思うのは「写真時代」ぐらい。今では聞かれなくなったが「エロ」という言葉が存在していた時代であった。
f:id:ryuuzanshi:20180727155439j:plain
カミさん(前田敦子)と愛人(三浦透子)。


ニュースを見ると、石破茂が一番存在感があるのに、現実には菅義偉がぶっちぎりの模様。
菅義偉が片手をあげ、歯を見せて歩く映像に、ヤな思い弥増す。