早大美研OB(アマトゥル)展。

早稲田の美研(美術研究会)、数が多いのでそのOBも、在籍10年毎ぐらいでグループを作っている。「アマトゥル」の皆さまは、私たちより上の世代。80歳前後、中には90近い方もおられるようだ。
9月中旬、その第16回展が京橋の”ギャラリーくぼた”で催された。

その初日、少し遅れて着いた。すでにオープニングのパーティーは始まっていた。
犬飼三千子と山本宣史は私たちのグループであるが、誘われれば断らない、と豪語するこの二人は先輩たちのグループ展にも出品している。

山本宣史の出品作≪アッシジ聖フランチェスコ教会の庭≫。
山本の好きなイタリア風景。山本得意の膠彩画。

犬飼三千子の版画≪花に寄せて≫。
繰り返し繰り返し追及されている犬飼のフォルムと色。

高橋幸雄作≪池塘の夏〜尾瀬〜≫。
静謐な筆、色調。
高橋さん、「アマトゥル」の世話役を続けておられる。年をとると皆さん頑固になり、イヤ大変だ、と話していた。

猪狩達夫の水墨画≪大内宿〜南会津〜≫。
猪狩さん、先輩であるが、後輩の山本宣史の日本画の弟子、となっているそうである。
その名刺には、小石川後楽園庭園保存会理事とか大名庭園民間交流協議会(大名サミット)協議会委員とかその他幾つもの肩書が記されている。そのようなバックグラウンドからの水墨画なのであろう。

島村喜兵衛作≪サントリーニ≫。
この作品、画廊表のガラスケースの中に展示されていた。ガラスへの写りこみを避けるため、斜めから撮る。
ところで島村さん、この数日前までエーゲ海のサントリーニ島にいたそうだ。二日前に帰ってきたら、搬入日がその翌日であることに気づいた、という。で、この水彩画、慌てて数時間で描きあげたそうである。青と白のエーゲ海の島。熟練の技。

ギャラリーくぼた、メーンの部屋の横に小さな部屋がある。
小品が展示されている。

山本宣史の小さな作品。
左は、≪祇園の祭≫、右は、≪キティ≫。

犬飼三千子の小品≪宙(そら)≫。
同じ頃に開かれていた「色が色と色を語る展」に出されていた≪朝もやの富士≫と同系統の作。
濃密に色と色が語っている。


日銀総裁・黒田東彦、驚きの追加金融緩和・「バズーカ2」を炸裂させた。
マーケットは大きく反応した。ドル/円も円安に大きく揺れた。アベノミクスへの援護射撃、また、いよいよ来年に迫る消費税10%への判断や如何にへの布石でもあろう。
その行方や如何に。誰しも不明。