ラストベガス。

ニューヨーク、ブルックリンで育った4人の悪ガキ、70歳近くになった。それぞれ、格別成功した人生というものではないが、ほどほどの人生を送っている。
そのひとり、モテモテの男であったが、ずっと独身を貫いてきたビリー(扮するのは、マイケル・ダグラス)、この歳になりなんと32歳の女と結婚する、という。ラス・ベガスでバチュラー・パーティーをやるので、皆来てくれ、となる。

皆、それぞれに問題がないわけではないが、まあ元気印。
ベガス行きを渋るバディ(扮するのは、ロバート・デ・ニーロ)の心中など、そのプロット、決して単純ではないよ、ということはあるのであるが、それはそれ。ブルックリン育ちの老人たちのスィート&ビター、元気印の物語。

”LAS VEGAS”の”S”と”V”間に、”T”を加えてLAST VEGAS”とした。最後のベガスだ。ほろ苦くもある。
ラスベガス、よほどのへそ曲がりでない限り、アメリカ人の多くのジイさんバアさんが行きたい、と思っている町である。その町で、バカ騒ぎをしようってんだ。ブルックリン育ちの4人組。
監督は、ジョン・タートルトーブ。

58年の友情で結ばれたバカオヤジたちって、泣かせることもある。ノンベでスケベなオヤジ連中なんだが。

ハリウッドの芸達者なレジェンド4人。
4人すべてが、オスカー俳優である。だから、レジェンド。
右端のケヴィン・クラークと下の写真は合っている。だが、その左は、ロバート・デ・ニーロである。その左は、マイケル・ダグラス、一番左は、モーガン・フリーマン。念の為。
32歳という若い女と結婚しようとしていたモテモテ独身男のビリー、思い直す。
メアリー・スティーンバージェン扮する、まあ、そこそこ相応しい年のクラブ歌手に惚れるんだ。
メアリー・スティーンバージェン、その面影、振り払うことができぬ顔貌。それはそれとし、洒落ている。