大晦日。

大晦日といっても、何もすることはない。
ホントは、何もすることがないワケではないのだが。掃除とか整理整頓とか。ところが、これをすると大仕事になる。
で、日中は、マイルスのCDを聴き、本を読んでいた。
夜は、年越しそばを食べ、石井慧の試合を見た。石井の試合は、去年の大晦日にも見た。その時には、石井慧、学び足りない、修業が足りない、と思った。完敗といってもいい内容だった。今年は、勝った。しかし、今ひとつスッキリしない。
1年ぶりで見た石井慧の試合、たしかに、学んではいるのだろう、修業もしているのだろう、相手のジェロム・レ・バンナも強豪である。しかし、”K1の番長”・ジェロム・レ・バンナも、身体はデカイしパンチもあるが、もう40近い。かっての力は落ちている。名前で闘っている面はある。石井、そのレ・バンナから1本を取れなかった。足首や腕の関節技を狙ってはいたが、極めるには至らなかった。
これが、格闘技というものだろう。プロレスと異なり、1本を決めるというのは難しい。しかし、格闘技もショウビジネス。身体能力が高く、鍛えられた肉体と高い技量を持つ者同士の闘いは、プロレスのようなハデなアクションにはならない、ということは重々承知だが、それでもな、という気が残る。
石井に限らず、これからの格闘技の世界、”ビジネスと顧客満足度”との兼ね合い、ということを考える時期に来ているのかも知れない。
NHKの「ゆく年くる年」、お寺の中継が少なくなったような気がする。以前は、もっと多くのお寺からの中継があったような憶えがあるのだが。あちこちのお寺の除夜の鐘、もっと聴かせてくれたらいいのに。
これで、今年はお終いだ。
明日は元日だから別のことにするが、2日から暫く、1週間前に帰ってきたチェンマイ雑録というか、タイ北部紀行というか、そのようなことごとを連載する。
今年の年初も、「日本遺産」に関する短期連載を半月ばかり続けたので、来年の年初もそれぐらいの連載にしようか、と考えている。
それでは皆さま、よいお年を。