銀座6丁目のNPO。

NPOっていうのは、非営利組織のことで、NPO法人というのは、特定非営利活動法人というものらしい。さまざまな分野でのNPO法人があるので、美術がらみのNPO法人があっておかしくはない。
”NPO法人現代美術普及協会”という特定非営利活動法人は、現代美術の振興、活性化などということはまあ当然としても、社会教育、町づくり、国際協力、子どもの健全育成、といった活動を行っているそうである。
「主催:NPO法人現代美術普及協会 ART WAVE選抜展」を見に行った。出展者は50人ばかり。あちこちに顔を出している古い仲間の山本宣史から案内があった故。銀座6丁目のギャラリー暁、銀座通りから入り、昭和通りの一本手前の通り。

会場にいた女性に、「写真を撮らせてもらってもいいでしょうか」、と聞いた。「さあ、どうですかね。分からない」、という答え。「じゃあ、遠くからみんなまとめてなら」、との問いに、「それならいいんじゃないでしょうか」、と答えが返る。

50人もの人の作品が展示されている。

そこそこ広い。
お茶を進められ、その女性と話す。当番なんだとのこと。「山本宣史は友達なのでいつも写真を撮っているが」、と言うと、「私のも撮ってもらっていい」、と言う。

山本宣史の作品。
上のタイトルは、≪宝蔵門からのツリー≫。この作品、見たことがある。2か月ほど前の「浅草界隈展」の折り。その時と額は異なっているが。芸が細かいのかな。
下のタイトルは、≪アユタヤ≫。F15 麻紙、墨、膠彩。
アユタヤの仏教遺跡、多くの仏陀像、首を切り落とされている。中には、腹から上を。石造の仏さまであるにも関わらず。でも、山本が描く五体満足な仏さまもいる。そのような仏さま、鮮やかな黄色い布を肩からかけているはずなのだが。

私が訪れた折り、たまたま当番だった人・市川説子の作品。
上のタイトルは≪Shine≫、下のタイトルは≪Fine≫。共に半立体、ミックスドメディア。さなざまな素材が使われている。木、紙、顔料も何なのか。上の作品の周りで光っているものは、「子供を教えているので」、と言って、「そのフォノグラムシートが・・・・・」、ということを言っていた。その光り輝くシートの模様。
何か聞こうとすると、何かが入る。市川さん、昨年、独立美術に入選したそうだ。それはよかった、オメデトウサマである。その独立美術の先生が入ってくる。私との会話は途切れる。
市川説子さん、とても話好き。「日本中、世界中に広めてください」、と言っていた。
この雑ブログ、それほどのものではない。日本中、世界中なんてものではないが、1〜2メートル先の世界には広がって行くのじゃないかな、市川説子さんの作品も。

この真ん中のものは、障子紙に色を付け、丸めたもの、と作者の市川説子は言う。その上には糸がかかる。お菓子のようだ。作者以外には、理解することが難しい。デュシャンにつながるのか。聞き忘れた。

ギャラリー暁、昭和通りから一本下がった通りにある。ギャラリーを出た後のその通り。

銀座通りに戻る。
午後7時少し前の銀座通りの6丁目付近、向こうの方には和光の時計塔が見える。