Bar十月 犬飼三千子展。

毎年恒例の新宿ゴールデン街Bar十月での犬飼三千子展、今、催されている。先日、行った。
いつもBar十月へ行く前には、「早い、美味い、安い」の居酒屋、区役所通りの清龍で下拵えをしていく。
その日もそうであった。犬飼三千子を含め4人が、4時半に清龍に集まった。ここ数年は一緒の酒飲み・高橋は、眼の開眼手術のためこの日はお休み。
それにしても、なぜ4時半に集合か。ウィークデーなのに。
清龍、広い店ではあるが、5時すぎでは満席になり入れなくなる恐れがある故である。「早い、美味い、安い」、特に最後の「安い」が新宿のおじさんおばさんの支持を受けているんだ。私たちのような金はないが暇はある、といった連中に。
7時すぎ清龍を出る。2時間半もいたか、清龍に。

区役所通りを左へ折れる。
新宿ゴールデン街の看板が目の前に。

7時すぎのゴールデン街、まだ人は少ない。

Bar十月での犬飼三千子展の案内ハガキ、私は好きなんだ。
今回の案内ハガキもそうだが、どこか手づくりって感じを受けるんだ。

狭くて急な階段を上がり、Bar十月の扉を開ける。
ゴールデン街、花園神社のお隣さんである。Bar十月にも、お酉さまの熊手がある。

まだ7時すぎ、Bar十月にはお客がひとりいただけ。私たちは、端っこのこの小さな机に座る。

犬飼三千子の「宙」のシリーズ。

プラスティックのケースに入った「宙」。

木版画≪往にし方≫。
周りの色がおかしくなっている。
実は数か月前、i−phone7で写真を撮るようになってからおかしくなった。デジカメと異なり精細な画像のi−phone7の画像、ブログにアップロードするため、1/10から1/20に圧縮している。そうでなければ取りこむのにべらぼうな時間がかかる。で、小さくしているのだが、それに問題があるらしい。特に、人物の場合、本来滑らかな肌がギザギザの肌になってしまう。その内に解決法を見つけようとは考えているが。
横道に逸れてしまった。

犬飼三千子の銅版画。

≪宙≫。
後ろが写りこんでいる。

このあたりが。

私たちは端っこの小さな机で、焼酎の水割りとお湯割りを飲む。
右側の手と左側の指、その色調おかしくなっている。縮小の問題だと思われる。その内、解決せねば。

寺山修司が生きている。
ゴールデン街である。

身をかがめ、上を見る。

9時すぎBar十月を出る。
ゴールデン街、これからというところ。私たちは帰るが。

表通りへの遊歩道を私たちは帰る。
10日ほど前、サラ・バラスを追ったドキュメンタリー『パッション・フラメンコ』を観た。
パリ、メキシコ・シティー、ニューヨーク、東京と続くサラ・バラスの世界ツアー、東京でのフィルムにゴールデン街を歩くサラ・バラスが出てくる。
この遊歩道のあたりも。