T−BOX MIX展 En Marche!。

この夏の八重洲の画廊・T−BOX。
En Marcheって前進ってことだそうだ。
3階への階段にこれが貼られていた。

緑の人が階段を駆け上がっている。前へって。

画廊へ入る。
T−BOX、この春、与野、東京、パリと続く河瀬和世巡回展の東京展が行われたところ。

河瀬和世の作品、こちらにある。

いずれも小品。おそらく染めた和紙が用いられている。

≪あおい鳥≫。
まったく動かず10分でも20分でもスーっと立っている鳥がいる。神々しい。全身真っ青ならば、なおのこと。
なお、このフレームも河瀬和世の十八番、和紙で作られている。

≪あおいとり≫。
こちらの鳥は、かなのとり。どういう鳥なんだろう。小さなニワトリかな。

切手よりは少し大きいミニアチュール3点。

赤と黒。

黒と白。

黒と白と赤。
いずれもおそらく染色した和紙。
小粋。

河瀬和世作品の反対側に、興味深い作品があった。
何やら小さな家や何らかの建造物のようなものがいっぱいある。左の方にはそれらを撮ったと思われる写真がつまったスクラップブックがある。壁面には写真も貼られている。
五十嵐正宏という作家の作品である。

さまざまな建物がある。とても面白い。

木工かなとも思うが、土で作って彩色しているようにも見える。
それぞれのフォルムといい色づかいといい、とても味わい深い。

棚の上にも。
T−BOXのオーナー、こう言う。「五十嵐さんは写真家なんです」、と。
写真家・五十嵐正宏、写真を撮るために、その素材としてこのような造形をしているのであろうか。不思議。

壁面に貼ってあった五十嵐さんの写真の1枚を写す。
写っている造形のひとつひとつ、伊勢神宮遷宮の折りの覆屋を思わせる。
深い。