It’s a Sony展。

ソニーが光り輝いていたのは、何時の頃ぐらいまでであったであろうか。この雑ブログを記しているPCも一時ソニーのVAIOに替えたが、今はまた富士通に戻している。
カッコいいのは何でもソニーって時代があった。ソニーが新しい商品を開発、先陣を切る。パナソニック(ナショナル)や東芝などそれまでの既存勢力が後を追う。そういう時代が確かにあった。
数寄屋橋の交差点に建つソニービルは、そのような先頭打者が投入する新商品のショーウインドーであった。できたのは1966年であるから50年が経つ。この3月末でその幕を下ろした。新しい施設にするそうだ。

3月末のソニービル。
It’s a Sony展。

「ソニービル さようなら / ソニーパーク こんにちわ」。

さようなら ソニービル。

ソニービルの各フロア、らせん状の花びら構造である。1フロアが4つに分けられている。花びらのように。

ウォールアートが描かれている。

このように。

このように。

と、ひとりの男がウォールアートを睨んでいる。

描かれたこれを。

と、その男、壁面に近づき手にしたマジックペンで壁面の絵に手を加え始める。

「あなた、これを描いた人なんですか?」、と訊いた。「そうです」、と返ってきた。

この男、黒地秀行という今売り出し中のイラストレーターらしい。

ウォールアートは花びら構造の3フロア12ステップに亘り、120メートルに亘り続く。

プロジェクションマッピングも。

イラスト、変化する。

灯りが照らす。

この灯り、トーチ、生きている。
灯りであり、スピーカーでもあるそうだ。

ウォールアート、左右120メートルに亘り延々と続く。

さりげなくSONYの文字も。

ソニーパーク こんにちわ。
あなたはソニーパークに何を望みますか?ってことも記されている。

会期も終わり近い。多くの人が思うところを寄せている。

より近づくと、このように。

私はこう書いて貼りつけた。
「そりゃ当然 今一度の世界のソニーに!」、と。
井深大、盛田昭夫、大賀典雄とタッチしてきたソニー、出井伸之で道を誤った。フォーブスだったか、出井伸之が世界の経営者のトップに謳われたことがある。その後の出井伸之、モノづくりのソニーの路線から外れた。
日本人の多くは、私同様「今一度の世界のソニー」を待ち望んでいるであろう。
が、そのこと、可能かどうか。

ソニー・イノベーション・ラウンジのフロア。

人工の人がいる。

この人も。

ペットとギター、このようなもの。

花びら構造に鏡が加わることにより、このような状況が出現する。
面白い。

「ヘッドジェスチャー認識技術」、という説明があった。
詳細は知らない。が、後ろの方に竹が見えている。

これ。
ソニービルの上の方に生える竹。
ソニー、日本の企業なんだよ、と改めて思う。

「さようなら ソニービル、 こんにちわ ソニーパーク」。
さしあたり来年には、更地になったソニーパークが現れるようだ。


今日、投開票の韓国大統領選挙、下馬評通りの結果となった。
対北融和、対日強硬派の「共に民主党」のムン・ジェインが早々と当選を決めた。
対日強硬は「さもありなん」であるが、対北融和はいかがなものであろうかな。


そう言えば一昨日のフランス大統領選は、親EUのマクロンが勝った。
39歳と史上最も若い、と共に25歳年上のカミさんというマクロン、フランスらしいよ、ほんと。
しかし、マクロンに敗れた右翼・国民戦線のマリーヌ・ルペンも34%の得票率。恐るべき、と言ってしかるべきであろう。
前回、5年前の2012年のフランス大統領選の予備選挙の時にはパリにいた。その時にもマリーヌ・ルペンは立候補していた。が、決選投票には進めなかった。決選投票に進んだのは、オランドとサルコジ、オランドが勝った。
今回、マリーヌ・ルペンは決選投票で34%の得票を得た。前回、5年前のほぼ倍増。その潮流、恐ろしい結果である。
世界中が内向き、自国第一主義に陥っている。
誰か、実践家であり思想家でもあるリーダーの出現を待つ、という状況である。
今の世界は。