ウィンストン・チャーチル。

この男、ウィンストン・チャーチルはすこぶるつきの面白い人物。
ウィンストン・チャーチル、暫らく前に記した『女王陛下のお気に入り』の18世紀イギリス女王・アンのレスビアン相手、マールバラ公爵夫人のレディ・サラの後裔。当然のこと、貴族の生まれである。
不思議なことにウィンストン・チャーチル、後年ノーベル文学賞を受賞しているが、子供のころはあまり出来のいい生徒ではなかったそう。いい家のぼんぼんによくあるやんちゃな子供だったんだ。戦争ごっこは好きだった。
ハーロー校から王立陸軍士官学校へ入る。貴族の息子だということでの学校側の忖度合格であったらしい。そういうことも、19世紀階級社会のイギリスの面白さである。
1874年生まれのウィンストン・チャーチル、19世紀末の大英帝国のあちこちの戦場に身を置く。キューバ、インド、スーダン、南アフリカ、と。100年少し前であるが、世界はそういう時代だったのだ。
ウィンストン・チャーチル、1899年に初めて選挙に立つ。イギリス貴族の道程だ。
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時代はぐーと飛ぶ。
第一次世界大戦があり、第二次世界大戦となる。ヒトラーのナチスドイツがヨーロッパを席巻する。
イギリス国王・ジョージ6世、イギリスの舵取りをウィンストン・チャーチルに任せる。
現イギリス女王・エリザベス2世の父親であるジョージ6世、イギリスの舵取りをそれまでの首相・チェンバレンやハリファックスといった対ドイツ融和派に任せたかったのだが、彼らは辞退する。
で、対ドイツ強硬派のウィンストン・チャーチルに大命が下る。
<ヒトラーから世界を救った男>、まさにそう。
1940年5月末、フランスは陥落寸前。連合軍将兵30数万がダンケルクに追いつめられていた。
ウィンストン・チャーチル、軍船ばかりでなく民間の小さな船をも使いダンケルクからの撤収をはかる。ダイナモ作戦、冷徹な捨て石も組み合わせている。戦時の最大公約数的作戦だと言えよう。
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『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』、監督:ジョー・ライト。
主演のウィンストン・チャーチルに扮するのは、ゲイリー・オールドマン。
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(左)は、ウィンストン・チャーチルと妻のクレメンティーン。
国の舵取りの男の妻、問題のある女がまま見られるが、ウィンストン・チャーチルの妻は旦那を立て、力づけるいい女であった。
(右)は、ウィンストン・チャーチルの言葉をタイプする秘書。とても有能な女性。
(中)は、ウィンストン・チャーチルとチャーチルに大命を下したジョージ6世。
ジョージ6世、あの『英国王のスピーチ』の吃音症の国王。ウィンストン・チャーチルとはずいぶん性格が違う。ジョージ6世、初めのころは、ウィンストン・チャーチルとの間にどこかぎこちない感を持っていたそうだ。それがだんだんほぐれていく。
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ウィンストン・チャーチル、葉巻をくゆらす。
特殊メイクアーティストは、辻一弘。
辻一弘、一昨年のアカデミー賞メイクアップ賞を取った。日本人として。
この後、辻一弘は、日本国籍を離脱、アメリカ国籍のKazu Hiroとなった。
日本、そして外国その他の国。
その他の国、どこでも面白そう。