天才たちの頭の中 世界を面白くする107のヒント。

自称、他称を問わず、天才と言われる人はいる。オレたちとは違うな、やはり、といった人がいる。
そのような人が107人出てくるのだが、皆さん案外まともなこと、当たり前のことを言っている。天才の頭の中も、オレたちの頭の中とさほど変わらないじゃないか、と思ってしまうよ。
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世界を面白くするって、天才たちに学べってことか。
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多くの頭の中を見せる天才が並んでいる。
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ハーマン・ヴァスケというドイツ人の男、学生時代からクリエート、クリエイティブということを考えていたそうだ。卒業後はもちろん広告代理店へ。
それ以来30年以上、さまざまな場で、”Why Are You Creative?”って問いかけていた、という。それをまとめたのが、このドキュメンタリー。
ハーマン・ヴァスケ、さまざまな著名人に「あなたにとってクリエイティブとは?」って問いかける。ノーベル賞受賞者やダボス会議の出席者などに。30年以上にわたり1000人ほどの人に問いかけたらしい。その中、このドキュメンタリーには107人を選んだそうだ。
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ヴィム・ヴェンダースやクインシー・ジョーンズがいるが、真ん中にはオノ・ヨーコがいる。
第一次世界大戦後の1920年代、バロン薩摩・薩摩治郎八は、パリで欧米人を睥睨する日常を送った。何しろ来る年も来る年も毎年4、5億の金を費消していたのだから。日本人、ここにありである。
時代は下り、その薩摩治郎八に匹敵する日本人はオノ・ヨーコであろう。欧米人を従えている。フルクサスの時代から。
ジョン・レノンも、端からヨーコ・オノのコントロール下にあった。
何年か前、ビートルズのルーフトップコンサートのことを記したことがある。ポール、リンゴ、ジョージのカミさんも集まっていた。その中で、ジョンのカミさんであるヨーコが辺りを睥睨していた。私はあなたたちとは格が違うのよ、と言いたげに。
たしかにそう。物怖じしない。常に自分が中心だと思っている。天才であろう。
実はこのドキュメンタリー、日本語のタイトルは『天才たちの頭の中』であるが、原題は”Why Are We Creative?”である。それをハーマン・ヴァスケは”Why Are You Creative?”、と問うている。
クリエイティブ、創造が主体なんだ。
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アンジーやペレがいる。
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ゴルビーがいる。シャーロット・ランプリングやシャルロット・ゲンズブールがいる。右上には、あのオリンピックスタジアムが金がかかり過ぎ、第一ホントに造ることができるのかで白紙となったザハ・ハディドが。
ザハ・ハディドは天才であろう。
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ネルソン・マンデラ、ビョーク、スティーヴン・ホーキング。
ホーキング博士は天才なのであろう。
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ダライラマはなるほどとして、どうしてパパ・ブッシュが出てくるんだ。場違いである。
デヴィッド・ボウイは相応しい。さらに、クエンティン・タランティーノ。
タランティーノこそである。彼こそ創造、また天才に相応しい男は少ない。
タランティーノ、こう語っている。
「周囲より多少優れた点を僕らは持っている。生まれつき備わった資質で、神から与えられた才能である」、と。そして、こう続ける。
「才能に見合うように努力しなきゃ」、と。
タランティーノにして努力か。我々と変わらないじゃないか。少し拍子抜け。
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最後にこれが出てくる。
山本耀司、北野武、そして天才アラーキーの3人が。
この3人、オノ・ヨーコと共に、今現在、日本が世界に誇る天才たち。