パリ・オペラ座 夢を継ぐ者たち。

世界最高のオペラハウスは、モスクワのボリショイ劇場かパリのオペラ座。ほぼ間違いはなかろう。
ルイ14世によって創設されたパリ・オペラ座、350ー60年の歴史を誇る。
その世界に君臨するパリ・オペラ座の裏舞台をみつめる。
f:id:ryuuzanshi:20170907131755j:plain
5年前の2015年、『至高のエトワール パリ・オペラ座に生きて』について記した。
パリ・オペラ座のエトワール、アニエス・ルテステュが、2013年引退するまでの2年間を追ったものだった。
その元エトワールであるアニエス・ルテステュのその後、彼女が次代のエトワールを目指す者たちを鍛えている、というのが本作の主流。
f:id:ryuuzanshi:20171016154518j:plain
『パリ・オペラ座 夢を継ぐ者たち』、監督は、『至高のエトワール パリ・オペラ座に生きて』と同じマレーネ・イヨネスコによるドキュメンタリー。
ルドルフ・ヌレーエフの教えを受けた最後の世代であるアニエス・ルテステュ、こう語る。
「ヌレエフとの稽古は刺激的だった。ヌレエフから多くを学んだ」、と。それを、次世代のエトワールを目指す若者に伝える。
f:id:ryuuzanshi:20171016154608j:plain
f:id:ryuuzanshi:20171016154621j:plain
f:id:ryuuzanshi:20171016154644j:plain
f:id:ryuuzanshi:20171016154534j:plain
オニール八菜。
父親はニュージーランド、母親は日本のハーフ。エトワールを目指すプルミエール・ダンスーズである。
「プルミエール・ダンスーズは、もう子供じゃないのよ」って発破をかけられている。
素晴らしく美しい容姿、注目度は高い。パリ・オペラ座のエトワールに上りつめることができるか。


今日、6月4日。
天安門事件から31年となる。中国では、このことに関しまったく触れない。
天安門事件を正当化しようということか。いや、それ自体、なかったことにしたいのであろう。
天安門事件の翌年の6月4日、たまたま香港にいた。今までにも記した覚えがあるが、その日、九龍のチャムサチョイから香港島へ渡るスターフェリーの桟橋近くで、天安門事件の犠牲者に対する追悼の署名とカンパに応じた。
今年、今日。
香港では、天安門事件に対する追悼集会自体が禁じられた。新型コロナウイルス云々は、言い訳にすぎない。
中国、香港に対する締め付けをギリギリと強めている。強行突破で行こうと、いうことらしい。
トランプのアメリカと習近平の中国、大国といわれるふたつの国、地球の民にとっては迷惑なことだな。


昨日というか今日というか、昨日から今日に日にちが変わった午前0時、NHKBS1の世界ドキュメント選で凄い番組が流された。
「中国からのSOSの手紙」。
中国の反体制派の知識人が拘束され、馬三家収容所という所に入れられる。反体制派の多くの人たちが収容されている。拷問も受ける。人権派弁護士のおかげで2年半で釈放される。その後、中国当局の収容所での弾圧を記した紙片を秘かに流す。世界のどこかに届き、それを公にしてほしい、と。アメリカの地方都市で、子供のためにハロウィンの準備をしているごく普通のお母さんの元に届く。
へー、というような物語が進む。秘かに撮ったドキュメンタリーである。
反体制派の中国の知識人、たしか孫何某という名であったが、妻とは偽装離婚し、中国を離れインドネシアへ行く。亡命申請を出しているが、ある時、中国公安と思われる男が現れる。
その2か月後、孫何某という反体制派の中国人は、不審な死を遂げる。
トランプのアメリカはバカな国であるが、習近平の中国は怖ろしい国である。