GROUP表現−10−樹・木。

日本表現派会員の山宣、団体展とは別に内々のグループ展も行っている。昨年のテーマは「イメージとしての黒」、一昨年は「アンフォルム」であったか。
今年のテーマは「樹・木」である。

京橋のギャルリー・ソレイユ。

まだ寒い頃であった。
間口が狭く細長いギャラリー内、古い仲間が集まってくる。当然この後、飲み会が設定されている。

反対側から。
中央座っている男が作家・山宣。

山宣の出品作2点。

山宣から来た案内状には、このようなことが記されていた。
亡くなった水墨画の師へのある種のオマージュ。

≪双樹≫。
<思い出の作品に手を加えて・・・>、と山宣が案内状に記しているのは、以前描いた水墨画に青や緑、少し色を加えたことを指しているらしい。このようなことも、常の山宣の得意技のひとつ。
それより今気づいたが、「双樹」って単に二つの樹ってことなのか、それとも沙羅双樹のことなのかな、と。
前者なのだろう、おそらく。後者ならば、「双樹」とは言わず「沙羅」と言うのではないか。確とはしないが。

≪若木≫。
奥多摩の若木、おそらくこれにも手を加えているのだろう。

二つの作品の間にこのような写真が貼られている。
<ありし日の向原師とその門下生たち>、と記されている。オレンジ色の半纏のようなものを着た女性が、山宣たちの水墨画のお師匠さんであったそうだ。
<五風十雨庵にて 2006.4.30>、という書きこみがある。4月末の奥多摩、まだ寒かったようだ。なお、下の写真の左手前の男が10年少し前の山宣のようだ。