雪の里アート巡り(8) 農舞台。

まつだい郷土資料館を出て農舞台へ。
道は除雪されている。が、周りは雪。

雪の向こうに人影がある。

レンズを拡大すると雪の中に4人の人がいる。マッチ棒で作った家のようなものも見える。

これがSNOWART TRAILらしい。

すぐ目の前には農舞台の建物が。
実はすぐ目の前に現れるどころか、郷土資料館と農舞台、指呼の間。すぐそこ。

まつだい駅のホームにこのような看板がある。
まつだい郷土資料館は駅から徒歩1分。駅を出るまでにコンクリートとガラスのトンネルを何度か折れ曲がることが必要だが。
そして農舞台は駅から徒歩2分。つまり、郷土資料館から農舞台までは徒歩3分である。共に駅前といえば駅前なんだ。

能舞台ならぬ「農舞台」、その正式名称は「まつだい雪国農耕文化村センター」。
雪国の農耕文化に関することも当然のことであろうが、コンテンポラリーアート、現代美術に関することもそのテリトリーとしている。

私が訪れたこの冬には、こういう企画展をやっていた。
「Northern Horizon 北の地平線」。

作家は、国松希根太。

農舞台のギャラリー、巻き貝のよう。ここから入る。

≪SNOWFLAKE≫。
木(シナノキ)にアクリル絵具とスワロフスキー、アクリル板/鉄。255×400×400cm。2013年制作。国松希根太、1977年札幌生まれの作家。多摩美の彫刻出身。
北の国の依り代とも思える。

≪HORIZON≫。
板にアクリル絵具/鉄。2015年制作。92×546cm。
北海道、北の大地の地平線、、どこまでものびているのか。

その一部。
北の国の地平線、優しい。

≪CREVASSE≫。
木(センノキ)にアクリル絵具、アクリル板/鉄。2011年制作。65×400×170cm。
クレバスって、私にはとてもそうとは思えない。北の国の造形、松代の雪に自然に溶けあっている。

≪HORIZON≫。
板にアクリル絵具と油絵具/鉄。2017年制作。120×120cm。
北の国・北海道のホライズンってこういうものなんだな。

国松希根太、2002年より飛生アートコミュニティー(北海道、白老町)を拠点に制作活動を行っているそうだ。続けてくれ。
ディスプレーが指で広げられるお方は、広げてお読みください。