雪の里アート巡り(4) 雪あそび博覧会。

越後妻有の「大地の芸術祭」今冬の部、今月12日まで催されていた。越後妻有里山現代美術館「キナーレ」の内外でも。

雪あそび博覧会。

雪あそび博覧会、何人かの作家が参加している。

曽谷朝絵≪Splash(仮)≫。
雪にSplashとはこれ如何に、やや違和感があるが、光りと色彩のインスタレーション。

これも。

これも、そうであろう。

「キナーレ」の中庭で、スノボーのようなものをやっている。うしろの方には幾つもの短い板が雪に刺さっている。
KEEN&KURAKAKE+NUARTによるsculpture≪雪板≫。

手に持っているものもうしろのものも、「雪板」。
雪あそびのオリジナルスノボ・雪板。

「キナーレ」2階の展示室の窓の下には、このようなものが見えていた。ボヨヨーンとして何やら面白そうなものが。

人もボヨヨーンと見える。

1階へ下り中庭へ出ると、このようなもの。
磯辺行久≪豪雪ドーム≫。

磯辺行久、こういうドームも作っていたんだ。

「豪雪ドーム」の中へ入る。

手や足で風船を吹き飛ばす。

小さな男の子を抱いたお母さんが入ってきた。

やや年嵩の女性も。

小さな男の子とお母さん。

こういう風船の海の中では、小さな子供とお母さんという取り合わせがピタリとフィット。

若い女の子が、ポーンと風船を蹴っ飛ばした。それはそれでいいもんなんだが。
係の人が確かこう言っていた。
「風船は初めには3000個あったんです。今では大分少なくなりました」、と。約2か月の会期、私がドームに入ったのは今月初め、会期末近くである。割れたりしぼんだり、その命を終わらせた風船も多かったのであろう。

じじいの出る幕じゃない。
私はただじっと見ていた。

ここから外へ出る。

出て振りかえる。
雪の上のクジラのようだな。

小さな男の子とお母さんも出てきた。
磯辺行久の「豪雪ドーム」、その曲線、上越新幹線のようにも見える。

「キナーレ」を出て少し歩くと、雪の中にこういうものが現れた。
何らかのコンテンポラリーアートに違いない。

歩道は除雪されている。
が、歩道の横には雪の壁、雪国、雪の里である。