雪の里アート巡り(7) まつだい郷土資料館(続き)。
2階へ上がり、外を見る。
十日町と同じくまつだい(松代)でも暫らく雪は降っていない模様。
3月初めで根雪は1メートルばかり。
資料館にはこういうものがあった。
「松代町の年次別積雪図」。新潟県立松代高等学校の調査によるもの。ここ5、60年の松代の積雪量と期間を10年毎に表にまとめてある。その中で最も雪が多かったのは、敗戦の年の1945年(昭和20年)である。
その年の積雪量、2月19日の最深525センチであり、根雪期間は183日以上、となっている。何と1年の丁度半分は雪があったようだ。
こういう写真もあった。
昭和56年の豪雪の時、小学校の屋根の雪下ろしをしている写真である。
この年の積雪最深は2月26日の420センチ。根雪期間は154日、となっている。
なお、ここ暫らくの各年の平均は、大雑把に言って最深2メートル半から3メートル強であるようだ。最も雪が深いのは2月中旬が多い。
3月初旬であったが、今年は雪が少なかったのではないか、と思われる。
女衆部屋とか織物部屋がある。織物部屋から幾つか。
「機を織る」。
越後妻有、織物の里。
触れなかったが、十日町の博物館にはさまざまな織物があった。
いかにも味がある風合いの着物が。
「物置」。
この空間が面白い。
蚕棚。
どういう道具だったか。
農具であろう。
梯子がかかっている。
天井の方へ。
屋根裏部屋があるんだ。
見上げる。
屋根裏って面白そう。
が、こういう貼り紙がある。
貼り紙があろうとなかろうと私には上ろことなどできないが。
それよりも、梯子の横のこれ。
煙突なんだ。木の煙突。1階の囲炉裏の真上に作られている。これで囲炉裏の煙を外へ出す。
木の煙突、折れ曲がって屋根の方へと伸びている。
不思議な造形。初めて知る機能美。
2階から1階の囲炉裏が切ってある部屋が見える。
手前からこの建物に入った。土間があり、板敷があり、囲炉裏の切ってある部屋へと繋がる、いわばエントランス。
この女性も餅とお茶をふるまわれている。
2階の窓から外を見る。
こちらも。
格子を通して見る外の雪。
1階へ下りる。
お客さんはさほど来ない。ほとんど来ない、と言ってもいい。
が、とても感じのいい留守番のこの人、次に来るお客さんのための餅を準備している。
越後妻有・松代の郷土資料館、雪と餅とが待っている。