山宣、出展し続けている。

山本宣史・山宣は、付き合いのいいマメな男で、おそらく飲み会の誘いを断ったことなど、まあ無いのでは、と思われる。
水墨画と山宣が膠彩画と呼ぶ日本画を日々描き、団体展やグループ展へ出展し続けている。この一年、山宣が出展している展覧会へ行った回数を数えたら、6回行っている。出展し続けている、発表し続けている、と言っていいであろう。
先週末から明日まで、大崎のO美術館で「日本表現派ー東京ー2015展」が開かれている。

山手線の大崎で降り、山手通りを跨ぐ橋を渡った大崎ニューシティにO美術館はある。
ニューシティ、人工的な街である故であろう、それ故にであろう、あちこち緑っぽい。

「日本表現派 東京」の展覧会は、例年ここで行われる。

山宣の今回の出展作。
≪蓼咲く別山より剱岳≫。山宣得意の膠彩画。
山宣、昨年秋の第58回日本表現派展にも剱岳の膠彩画を出展している。タイトルは、≪剱岳へ≫。若い頃、山登りをしていた山宣、剱岳がお気に入りらしい。
それより、この剱岳のアングル、どこか見たことがあるような気がする。
過去のブログを辿る。と、5年前、2010年5月の「日本表現派ー東京ー2010」にまったく同じアングルの剣岳がある。タイトルは、≪剱岳・別山より≫。水墨画で、別山から見た剱岳が描かれている。
絵というもの、繰り返し繰り返し、技法を変えて、また繰り返し、ということのようだ。
それにしても、山宣が描く剱岳の山頂、昔、小型飛行機で見に行ったエベレストの頂によく似ているな。

O美術館には、ガラスのはまった窓が幾つもある。おそらく工芸品などの展示用であろう。小さな平面作品が展示されることもある。
山宣の作品もガラス窓の中に入っていた。

1、2か月前のグループ展に出展していた作品とよく似ている。アンフォルメルの作品だ。
タイトルは、≪泳げウィリー君≫。”ウィリー君”、山宣の飼っている犬の名、ということをその折り訊いた。
いずれにしろ山宣、アグレッシヴに活動を続けている。