犬飼は、飛び回っている。

山宣に負けず、犬飼三千子も元気である。
この一年、犬飼三千子出展の団体展やグループ展へ行ったのは11回、なんと山宣の倍近く。
オレもつき合いがいいな、と思いつつ、それにしても犬飼三千子、ずいぶん多く出展してるんだ、と改めて驚く。この一年で、犬飼の作品を観に行った最も遠方は川崎である。犬飼も考えている。それより遠くの展覧会の案内は送ってこない。ま、ありがたいと言えばありがたい。
それより、そういうの、つまり川崎より遠くのものをを含めれば、犬飼三千子の発表、月イチを超えるものとなるのだろう。凄い。

毎度おなじみ、このビックリの手書き文字。
ここは、銀座6丁目なんです。今日の並木通りなんです。
”ギャラリーGKの女性オーナーの作であろう「抽象画家による シャガール(?)もビックリ!? 愛の讃歌展」、というタイトル、いつも展覧会のタイトルは私が考える、という女性オーナーの作。少しやり過ぎではありませんか、とも思うが、オーナーが私はこうしたいんだ、と言うのなら、それはそうオーナーだものな、タイトルぐらい好きにつけなきゃな”、とも思う。

このアングルも、狭さを逆手にとったギャラリーGK独自のもの。

ギャラリー内へ入る。
小さな作品がびっしり。テレピンの匂いがむせかえる。
右の方に犬飼三千子の作品が見てとれる。

犬飼の作、タイトルは≪よろこびの音楽≫。
犬飼のシャガールだ。犬飼のロシアだ。

こちらの壁面にもびっしり。中央下に犬飼の作品がある。

タイトルは≪情熱≫。なるほど。
犬飼三千子、暫らく前、「娘がどうとかで孫を暫らく預かっていたら膝にきた」、と言って杖をついていた。が、また元気になり飛び回っている模様。
「犬飼さん来ましたか?」と画廊の人の訊いたら、「月曜に来ました」とのこと。その翌日の火曜日、14日は、島谷の作品を観に早稲田の會津八一記念博物館へ行かないか、という仲間の誘いに、友だちの展覧会のオープニングに沖縄へ行かなければならない、とメールで応えていた。
飛び回っているんだ、犬飼三千子。

外のガラス窓の中にあった犬飼の作品≪めばえ≫。
春の芽生えを思わせる。犬飼らしいフォルムと色。
この展示、今週初めから来週末、25日まで。