W杯ブラジル大会、終わる。


1か月に亘ったFIFAW杯ブラジル大会、今日終わった。
決勝へ勝ちあがってきたのは、ドイツとアルゼンチン。延長後半8分、ドイツがゴールをあげ優勝した。ドイツの優勝、大方の予想通りではなかったか。それほどまでにドイツの組織力、頭抜けていた。24年ぶり4度目のW杯優勝。
今回のW杯、ライブで観たのは、日本の1次リーグのコートジボワール戦とギリシャ戦のみである。あとは、録画ないし編集されたダイジェスト映像で観ていたが、それはそれで面白かった。
サッカー王国・ブラジルでの大会ということもあり、ブラジルのゲームに強い関心を持っていた。ブラジル、歴代最多5回のW杯優勝を為した国。ネイマールもいるし、と。
アジア枠の国は、日本ばかりでなく韓国、オーストラリア、イラン、すべて1勝もできず1次リーグで敗退した。アジアのスター、ホン・ミョンボが率いる韓国がヒョットして、と思っていたが、やはり1勝もできなかった。
やはり、アジアの力は今だし、と言わざるを得ないであろう。

今回のW杯、ヨーロッパの伝統国も苦戦した。
前回の覇者・スペインばかりじゃなく、イングランド、ポルトガル、イタリアといった強豪国も、1次リーグで敗れ去った。
そのような中、ブラジルはこのように勝ちあがっていった。
右側の写真はブラジルの初戦、対クロアチア戦でのネイマールのシュート。

しかし、決勝ラウンド準々決勝の対コロンビア戦、ネイマール、背後から反則気味のキックを受ける。背骨を骨折。準決勝以降のゲームには出られなくなる。
ブラジルのキャプテン・チアゴシウバもイエロウカード累積2枚で、次のゲームには出られない。

ブラジルの監督・スコラリ、こう語る。
しかし、エース・ネイマールとキャプテンを欠いたブラジル、ドイツとの準決勝でかってない敗北を喫する。

ドイツの監督・レーブ、こう語っていたのだが。

準決勝の入場。

前半11分、ドイツ、先制点をあげる。

ドイツ、前半23分には追加点。

その後、数分の間にたて続けに追加点。
なんと、前半で、ドイツ4対ブラジル0。

黄色と緑、それに幾ばくかの青のブラジルのサポーター、悲鳴をあげる。

それだけでは収まらなかった。
前半終了時には、なんと5対0となっていた。
それどころか、後半終了時には、7対1。ブラジル、思ってもいない惨敗を喫する。キャプテンが出られなかった故か。ネイマールを欠いた故か。それもあろう。
が、そればかりじゃない。試合後、ブラジルのゴールキーパー・ジュリオセザール、こう語っている。

確かに、そう。
ドイツに先制され、2点目も入れられ、ブラジル、パニクッちゃったんだ。やはり、全体をカバーするキャプテンの不在、ということがあったんじゃなかろうか。

カッカとするブラジルサポーターが多い中、この人は冷静である。

ドイツの監督・レーブ、こう語る。

ブラジルDH・ダビドルイス、涙を流し、こう語る。
W杯6回目の優勝が期待されていたのだから、この言葉当然である。
でも、こういうことって、どのような世界にも有り得ることである。その時には、涙を流せばいいんだ。

大敗を喫した後、ブラジルの監督・スコラリ、こう語る。

そして、こう続ける。

しかし、昨日の3位決定戦でも、オランダに3対0で敗れる。
背骨を骨折したネイマールも、ユニフォームを着てベンチに入っていたんだが。
一旦大きく破れた傷口は、対処のしようがなかったんだ。

ブラジリアン・ビューティー、滂沱の涙を流す。

ブラジル、こういうストリートサッカーの国だもの。
少し横丁へ入れば、裸足でボールを蹴っている国だもの。
なお、今日の決勝戦の後、今回のW杯のMVPが発表された。
そのMVPは、アルゼンチンのメッシ。私には、そう思えない。そうかなあー、との思いあり。
最優秀ゴールキーパーには、ドイツのマヌエル・ノイアーが選ばれた。これは当然だ。
そう言えば、今回のW杯、ドイツのノイアーばかりじゃなく、凄いゴールキーパーが何人もいた。私には、スキンヘッドに髭面というその風貌もあるのだが、アメリカのゴールキーパー・ティム・ハワードが一押しのGKだった。
1か月に亘るFIFAW杯ブラジル大会、楽しませてもらった。