青もみじ巡り(31) 通天橋。
東福寺方丈庭園を出た後、少し先の通天橋へ。
通天橋の入口。
通天橋、東福寺方丈と開山堂を結んで架かる歩廊橋である。
このような歩廊を進む。
東福寺通天橋、京都を代表する紅葉の名所。ということは、青もみじの名所でもある。
左右には、このような光景が。
青もみじである。
青もみじの中に2株の赤いもみじが現われた。
片方は高松宮殿下ご夫妻の、もう片方は三笠宮殿下ご夫妻の記念植樹。その二つの樹姿、とてもよく似ている。
このあたりは小さな渓谷。このようなところも現れる。
下へ向って青もみじ。
歩廊橋の半ばあたりであったろうか、少しふくらんだ所がある。
青もみじの下、小さな水路が流れる。
細かな雨が降っていることもあろう、下へ降りている人は少ない。
が、女人がひとり現われた。ピンクの傘をさし。
青もみじの向うに見える橋は、東福寺に入る時に渡った臥雲橋ではないかな。
通天橋、開山堂のある庭園に行きあたる。
開山堂、1280年入定の東福寺の開山・聖一国師を祀る。
左前方の門をくぐり、中へ入った。
回廊が巡る庭である。「普門院庭園」と呼ぶらしい。
右側に和服姿のお嬢さんが何人か座っているが、その後ろに普門院の建物がある。。
雨に浮かぶ白砂の市松模様。
いや、何とも言えぬ趣きがある。
開山堂の方から入ってきた方をふり返り、普門院庭園を見る。
この庭園について、白幡洋三郎はその著『京都の古寺 庭[にわ]を読み解く』(平成24年、淡交社刊)に、こう記している。
<・・・・・、すなわち普門院のある西側は市松模様が美しい白砂の枯山水庭園、・・・すなわち東側は小池を備えた築山の庭である。参道をはさんで左右が様式の違う庭園というのはたいへん珍しい。>、と。
そういうものなのか、と思うのみ。ただ美しい、と思うのみ。
普門院庭園を出、来た道・歩廊橋を戻る。
青もみじに囲まれて。
左右、このような光景を見ながら。
とても美しい。