GROUP表現13 -花ー。

山宣が参加するGROUP表現のⅠ3回展、今年のテーマは「花」。
GROUP表現の作家の皆さま、手練れのベテランばかり、「今年のテーマ」というよりも「今回のお題」という方がピタリとくる。
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歯科 渋井クリニック、渋井ビルの文字が見える。京橋のギャルリーソレイユ、大家さんは歯医者のようだ。
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このグループ展、案外好きである。
単にユニークという言葉では括れない、少し世間一般の感覚とは異なる何人かの人に会った。ギャルリーの女性も優しく快い。
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山宣の作品、あそこにある。
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山宣の作品、5点。いずれも山宣得意の膠彩画。
左から・・・
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≪春の華≫。
春は始まりの季節。青い季節である。その時季の花は、「華」よりは「花」の方がと思うが。余計なことながら。
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≪冬の葉な≫、M、L、S。
いかに葉牡丹・ハボタンとはいえ、山宣、「葉な」ときた。これは山宣の感覚。ウーン、座布団3枚あげて。
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≪時雨の花≫。
紫陽花だと思われるが季節が違うんじゃないか。座布団2枚取りあげて。
この次山宣に会った時には、ぶっ飛ばされるかもしれないな。
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山宣の左隣りは山口亮子の作品。
(左)は、≪春を告げる花≫。(右)は、≪春の日≫。
作家の山口亮子は、私が行った昨日はいなかった。山口さん、昨日はホテル・オークラにいたのかもしれない。
いつか笑っちゃったのだが、山口さん、このグループ展に大阪から新幹線で来るのはいいが、ホテルオークラに泊まっているということに。ホテルオークラとは凄いですね、と言ったことに対する答えが、「素泊まりですので」というものであったので、笑ってしまったことであった。 
それはともあれ、左の作品が面白い。
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この作品である。豪勢に金泥を塗っているように思える。ギャルリー内の人に訊いた。
糸のようなものを使っているそうだ。とても不思議な面白さがある。
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額のガラスが反射するので、斜めから。廣瀬創の作品。
(左)は、≪金盞花≫。(右)は、≪つばき≫。
廣瀬さんに初めて会ったのは、確かリオの前のロンドンでのオリンピックの年であったと思う。
よもやま話でオリンピックの話になった。廣瀬さん、「みんなメダルをどうこう取ってなんてことを言っているが、メダルをそんなに取ってどうするんだ」、と言う。「でも、オリンピックが始まればテレビで見るでしょう」、と言ったらその答えがこうだった。「いや、見ない。テレビは見ない。第一テレビを持っていないんだ」、と言ったので驚いた。「何もすることがないんで、飯を食ったら寝る」、とも言っていた。
昨日、廣瀬さんもいなかったが、オリンピックと聞くと廣瀬さんのことを思いだす。
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五辻節子の作品。油彩。
(左)は、≪君想う≫。(右)は、≪風花≫。その時の
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≪君想う≫を。
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帰り際、出口のところにこの作品があった。
廣瀬創≪きんせんか(青)≫。
手練れの作品と言えば、そうでもあろう。しかし、小品とは言え堂々たる作品である。


昨日、野村克也が死んだ。享年84。
風呂の中で死んでいるのを家政婦が見つけたそうだ。
相撲は見るが、野球はさほど見ない。しかし、気にかかる男はいる。ランダムにあげると、松井秀喜、田中マー君、新庄、張本、そして野村克也ぐらいであろうか。いやー少ししかいないな。
昨年暮れ、NHKのドキュメンタリーで、野村克也が橋田須賀子のところに行く番組が流された。実はその前にも、野村克也は橋田須賀子と話しているそうだが、その時の野村克也、カミさんの沙知代さんを亡くし、しょんぼりとしていたそうだ。で、2回目の対談となった。
その対談でも野村克也の表情は暗かった。橋田須賀子が訊いても、野球の世界で親しいとか友達とかの人はいない、と野村克也は答えていた。どうもサッチー・沙知代さんだけが野村克也の拠り所であったようだ。
私にとって野村克也と言えばこの言葉。
「王長嶋がヒマワリならば、オレは野に咲く月見草」。または、「・・・・・・、オレは夜咲く月見草」、という言葉。
六大学野球のスターであった長嶋、名門・早実の王、プロへ行きスター、さらにはスーパースターとなる。球界の盟主・巨人の。同じころ、野村克也は京都の田舎高校から南海へテスト入団する。まさに向日葵・ヒマワリでなく、月見草である。
が、この言葉、今日の朝日新聞を始め各メディアではこう記されている。
「長嶋や王がヒマワリなら、おれはひっそりと日本海に咲く月見草」、と。
「ひっそりと日本海に」なんて確かにそうではあるが、説明的に過ぎる。それより何より、語呂が良くない。
「おれは野に咲く」でも「おれは夜咲く」でもいいが、やはり語呂がいい方へ。