帝京強し。

やはり、帝京の強さは頭抜けている。第49回ラグビー全国大学選手権、帝京が筑波を破り史上初の4連覇をとげた。帝京時代に入った、といっていい。
日本の大学ラグビー、その中心は早稲田と明治、なかんずく早稲田であった。何しろ大学選手権の3割は優勝し、準優勝も3割、いわば大学選手権の6割は優勝を争っていたんだから。ともかく早稲田と明治が引っ張った。
30年ほど前、平尾誠二や大八木淳史の同志社が強い時代があった。同志社3連覇時代だ。20年近く前だろうか、大東文化大が頭角を現した時代があった。大学選手権の優勝もしている。14〜5年前ぐらいからだろうか、関東学院が出てきた。その頃から5〜6年前までの約10年間、毎年の大学選手権の決勝戦は、早稲田対関東学院であった。早稲田が勝ったり関東学院が勝ったり、という戦いを続けた。
が、5年前の2008年、帝京は初めて大学選手権の決勝に駒を進めた。相手は、決勝戦の常連である伝統校・早稲田。この時は早稲田に敗れた。しかし、その翌年から今年まで4連覇。いや、今の帝京、強い。
最強時の明治のフォワードに、最強時の早稲田のバックスを加えたようなもの。いやー、強い。攻めるも守るも、アナがない。ほれぼれするぐらいに強い。
今日の決勝戦は、帝京対筑波。筑波、国立大学初の優勝を狙っていたが、その夢は潰えた。帝京が強すぎた。
帝京、前半を22対10で折り返した。後半に入ってもトライを重ね、後半終了間際まで39対10のスコアであった。ここから筑波、反撃する。後半34分、そして39分にトライをあげる。勝負はついてはいたが、筑波の粘り、大したものであった。最終的にノーサイド時のスコアは、39対22で帝京の勝ち。見応えのあるゲームであった。
優勝後、帝京のキャプテン、こう話していた。
「これは、試合に出たフィフティーン、リザーブを含めた22人ばかりじゃなく、帝京大学ラグビー部員146人すべてで勝ち取ったものである」、と。
帝京大ラグビーをここまで育て上げた監督の岩出雅之は、こう話していた。
「謙虚で、笑顔ができるラグビーを・・・・・」、と。
凄いね。とてもいい。帝京大のファンになりそうだ。