パリ+リスボン街歩き(3) 定期券。

シャルル・ド・ゴール空港からモンパルナスまでは、エアーフランスのバスを使い、モンパルナスから宿まではタクシーを使った。大して距離はないのだが、もの凄い渋滞、2時間近くかかった。タクシー代の半分以上は、渋滞の待ち時間の料金。
パリの町、車で動くのは禁物、地下鉄や電車(RER)に限るのであるが、スーツケースがあるので仕方がない。
宿は、パリの外環との接点、東京で言えば、荻窪とか北千住といった所である。都区内ギリギリといった所。何故そうなったかは、男の2人旅であるから。二人部屋だが、行ったらダブルベッドがデーン、では洒落にならない。Netで、シングルベッド2つ、と明記してあったのがそこだった。
今、netでの宿探し、電話も利かない。徹底的に人力を排し、コスト削減をはかっている。世界中のホテルと繋がっているサイトもそう。だから、コストに見合った宿が、瞬時に取ることができる。
今回のパリとリスボンへの旅、古くからの友人の男と行った。学生時代から50年になる付き合いの男である。海外にも何度も誘って行っている。気の置けないいい男だ。私のブログに出てくる男(女もそうであるが)、古い付き合いの連中は皆、イニシャルを記している。しかし、今回は、この男の名、イニシャルでなく、仮称Aとする。彼の名誉を慮って。
ま、パリ市内ギリギリと言っても、パリは東京に較べはるかに狭い。地下鉄やRERが走っていない所はない。外環との接点という所でも、中心部まで15分か20分もあれば行くことができる。
まずは、地下鉄とRERの共通の定期と、美術館の定期を買うことだ。
ホテルに荷物を置いた後、まず近場の駅で電車の定期を買った。パリ・ヴィジット1〜3ゾーン、5日券。31.15ユーロであった。あと2日ほどいるが、それはそれぞれの日の切符を買うことにする。

RERの駅。
地下鉄とあちこちで繋がる。

乗り替えもあちこちだが、慣れれば解かりやすい。

さすがパリ、駅の看板などにも美術展の案内は多い。
これは、今、ポンピドゥーでやっているマチス展のポスター。

地下鉄の車内。この時は、すいていた。
オペラ通りのピラミッド駅へ行く。


オペラ通りのピラミッド駅近辺。

そこにツーリスト・インフォメーションがある。ここで、ミューゼアム・パスを買う。ミューゼアム・パス、以前はカルト・ミュゼと言った。いわば美術館の定期券である。
この日は木曜日。月曜日は休館が多いので、木曜から日曜までの4日間のミューゼアム・パスを買う。54ユーロであった。
なお、この写真の左手前の方には、ジュンク堂のパリ支店がある。
今回は寄らなかったが、いつか、お正月に寄った時、店員とおそらく常連客であろう人が、「明けましておめでとうございます。本年もよろしく」、とお互いにお辞儀をしていた。ジュンク堂、パリの小さな日本人コミュニティーの場となっている。
20年以上前までは、東京堂書店もこの近所に店を出していたのだが、いつしか撤退した。ジュンク堂には何としても頑張ってもらいたい、と思っている。

オペラ通りのピラミッドから歩いてパレ・ロワイヤル、そして、チュイルリー公園とルーヴルの間を通ってセーヌへ出る。
セーヌの向こうには、オルセーが見える。

セーヌ右岸から、このロワイヤル橋を渡り、セーヌ左岸へ。

ロワイヤル橋を渡った所。
正面の通りは、リュ・ド・バック(バック通り)。ずっと行くとサンジェルマンの方へつながる。

セーヌ左岸の通りをオルセーの方へ歩く。

オルセーの前。人が大勢並んでいる。オルセーの入場券を求める人が。
カルト・ミュゼ、今のミューゼアム・パス、このような時に威力を発揮する。このパスを持っていると、並ばなくていい。すぐ入ることができるんだ。これは、凄い威力である。
ひとつオルセーに限らず、ルーヴルでもポンピドゥーでも。パリの美術館、世界中から人が押し寄せているのだから。定期券は必要だ。