パリ+リスボン街歩き(2) 地図遊び。

昔の、機体にそれこそ本当にツギのあたっているアエロフロートにも乗っているし、やばいロイヤル・ネパールにも何度も乗っている。飛行機、滅多に落ちるものではない。飛行機会社などどこでもいい。パリとリスボンへと探したら、エアーフランスとなった。
映画は、「戦火の馬」も「マーガレット・サッチャー」も既に見たし、と”Map”を点けっぱなしにする。何の変哲もないものだが、少しずつ変化はしていく。マラソンを見ているのと同じようなもの。強いて言えば、”地図遊び”。

東京〜パリ、航続距離にして1万キロを少し切る。
この日のエアーフランス、行きは12時間半。なお、帰りは10時間半。

成田を出た後、ウラジオストック、ハルビンの北を通り、北の方へ向かう。北京、ウランバートルは、はるかに南、そして、シベリアの中心都市・ノヴォシビルスクを目指す。
かって訪れた町が出てくる。
タシケントには10年ぐらい前に行った。ウズベキスタンの町、これから、という生気があった。アメリカが目の敵にしているイランのテヘランにも行った。テヘランの街中で会う人たち、気のいい人が多かった。インドのデリーには、それこそ何度も行った。ある時期、3年に一度ほど行っていた。どうでもいいことではあるが、見知った名前が出てくるだけで、地図遊びができる。
なお、Taipeiは、台北であり、Chongqingは、中国の大都市、重慶である。

はるかな昔となるが、初めてヨーロッパへ行った時には、アラスカのアンカレッジを経由した。相当な時間がかかった。
今、ユーラシア大陸、シベリアの上空を飛ぶ。

タシケント、バグダッドの名が出てき、モスクワの名も現れた。

この図、中央部にある小さな青い丸は、アラル海。その左の縦に長い所は、カスピ海。その左は、黒海。その左の方の海は、地中海である。
ユーラシア大陸、いよいよアジアからヨーロッパへと入る。

ウラル山脈を越えたあたりに、アダクという町がある。Adakと書く。
ユーラシアのロシア、そのヨーロッパ側にある町。どのような町なのか、解からない。しかし、エアーフランスのMapには、Adakの文字がよく現れる。ウラルを越えてAdakを目指し、Adakからヨーロッパの町々を目指す。
その先には、サンクトペテルブルク、モスクワ、ゴルキー、カザンなどという都市の名が。ロシアだ。

ユーラシアをヨーロッパ側に入ったエアーフランス、サンクトペテルブルクとモスクワの間を飛び、パリを目指す。

プラハ、ブダペスト、コペンハーゲン、ベルリン、アムステルダム、ブリュッセル、・・・・・、それらの町の側を飛び、エアーフランスはパリへ飛ぶ。

そして、パリ。
他の大陸に較べ、ヨーロッパは狭い。