ラスト・ディール。

北欧フィンランドに、ペギー・グッゲンハイムとは対極の男がいる。
美術を生業としているのだが、金には縁がない。ラウニオ美術店を経営しているのだが、店は成り立たない。もう店を畳むしかないか、と思っている。
あと一度でいいから名画に関わりたい、と思っている。そのような時、ある作品とかかわる。名作かもしれない、と思う。イリヤ・レーピンを思わせるんだ。だが、その絵にはサインがない。
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2か月半ほど前、自粛要請の出る前、最後に見た映画。
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『ラスト・ディール』、監督は、クラウス・ハロ。
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年取った美術商、商いが厳しくなっている。店を畳むしかない。が、何とかあとひと勝負したい。
そこに何とも気にかかる絵が現れる。サインはないが、どこか気になる。最後の勝負をしたい。
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今まで面倒をかけ疎遠となっている娘からは、落ちこぼれの孫息子を預かっている。
この落ちこぼれの孫坊主が、何の何の頼りになるんだ。ネットを駆使して、おそらくこの作品はイリヤ・レーピンの作品に違いない、と言うんだ。年取った美術商、それに賭ける。
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サザビーズやクリスティーズのオークションではない、北欧フィンランドのオークションである。味がある。
イリヤ・レーピンと睨んだ作品、値がつりあがる。
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フィンランドの年取った美術商、命をかけて食らいつく。
運命の絵だ、と。美術商として、最後の勝負だ、と。
そういうことに巡り合うのは幸せなことである。なかなかそうはいかないのが通常であろう。


今日、京阪神の緊急事態宣言は解除された。
関東1都3県と北海道は、まだ継続。
関東1都3県はいいが、北海道というのはおかしい。
日本は東京一極化がますます進み、全人口の1割強が東京に集まっている。北海道の人口は日本の20分の1もいないが、東京の一極集中どころか、札幌に北海道の約4割の人口が集中している。一極集中どころじゃない。新型コロナウイルスの第二次も都会地の札幌でのこと。北海道と括らず、札幌での自粛要請とするのが現実に沿っているのだが、本州の連中はそのことが解っていない。


政府がごり押ししていた検察庁法案がらみ、今日、渦中の検事長・黒川なにがしが辞表を提出した。
政府は、訓告とし、辞表を受け取った。
甘い。
黒川人事は官房長官・菅義偉の主導によって進められてきた、という。内閣総理大臣・安倍晋三、陰気な顔つきの菅義偉に操られているやに見える。
安倍晋三、しっかりしろ。官邸のラスプーチン・菅義偉にいいように操られるな。