ラスト・ワルツ。

1976年11月25日、サンフランシスコのウィンターランドで、ロックバンド「ザ・バンド」の最後のコンサートが催された。
その映像化はマーティン・スコセッシに任され、1978年にドキュメンタリー映画『ラスト・ワルツ』が公開された。
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2年前、2018年に「公開40周年記念」と銘打ち、『ラスト・ワルツ』のリマスター版が上映された。
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監督は、もちろんマーティン・スコセッシだが、プロデューサーは、ザ・バンドのリーダー、ロビー・ロバートソン。
実は、ロビー・ロバートソン、「オレたち16年もツアーを行っているが、もうそろそろ・・・、20年続けるなんて考えられない」、と言ったそうだ。スタジオでの録音だけでいいんじゃないか、と。が、他のメンバーはそうは思っていない。で、当然仲間内はゴタゴタする。
そこで、最後のコンサート、一夜限りのロックフェスをしよう、となった模様。サンフランシスコでの。
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そのゲストミュージシャンが凄い。
ボブ・ディラン、エリック・クラプトン、ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェル、・・・、・・・。
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史上最も贅沢な一夜限りのロックフェス、ゲストミュージシャンの名は伏せられていたそうだ。
だから、ザ・バンドがバックバンドをしていたことがあるボブ・ディランが現れた時には、驚きの声があがる。
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素晴らしい奴らが音楽に死んでいった。
ハンク・ウィリアムズ、バディ・ホリー、オーティス・レディング、ジャニス、ジミ・ヘンドリックス、そして、エルヴィス。
皆、壮絶な人生だ。
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ジャムセッション。
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ボブ・ディランとジョニ・ミッチェル。
40年の時を経ての伝説のライブ。



「皆 壮絶な人生だ」は、ジャニスやジミヘン、エルヴィスに限らない。
今日の朝日新聞朝刊に、<外出自粛の波 消える老舗の灯り 神保町に40年 大衆居酒屋「酔の助」>、という記事がある。
5段2/3と大きな扱いである。40年間頑張ってきたが、「酔の助」、外出自粛でついに力尽き、店を畳んだ。66歳となっている店主の一山さんもまた、20代半ばから約40年、壮絶な人生を送ってきたに違いない。
最近は近場の居酒屋にしか行かない私、神保町とか新宿とか東京の居酒屋が懐かしい。
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6年前の神保町「酔の助」。
酔の助に行ったのも、学生時代の仲間とのグループ展オープニングの二次会で。居酒屋事情に詳しい石田と久木の意見が一致した店であった。
6年前、2014年6月のグループ展はよく憶えている。
10回を数える私たちのグループ展のオープニングパーティーに、銀座のクラブのママが来た。かってないこと。山宣の弟の知り合いだった。あの銀座のクラブママ、今どうしているであろうか。銀座のクラブママもまた、今、壮絶な人生を送っているであろう。
また、この時には元気であった伊藤と羽生が、その後死んでしまった。
それぞれに、壮絶な人生を経て。




























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