オホーツクふらふら行(32) 自主退避。

3月5日夜9時ごろ、秋葉原のワシントンへ入った。その少し後、外へ飲みに出た。
実は、羽田で家に電話した。カミさんは、暫らく帰ってきてくれるな、学校が休みになった孫たちも来る。孫たちとは会わせられない、と2月28日に人がほとんどいないオホーツクへ電話してきた時と同じことを言う。が、10日に脳のMRIも含めた人間ドックが入っている。これを逃すわけにはいかない。何とかカミさんとは、その前日までの4日間の自主退避で話しをつけた。
少し飲んでホテルへ戻る。
翌日朝10時すぎ、窓のシェードを開けた。前夜はシェードが下りていて、そのまま眠ってしまったが、朝・・・
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ンッ、目の前のこのビル、下の方にユニクロや無印良品が見てとれる。アキバトリムじゃないか。
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右上の方のビル、これはヨドバシAkibaだ。
ワシントン、秋葉原の駅の真向かいと言えば真向かいなので当然と言えば当然。
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11時ごろチェックアウトする。
レセプションの近くに「中文導報」という新聞が置いてあった。週刊でこれは3月5日号。
安倍晋三の写真に添えられたこのヘッドライン、どういう意味だか解らない。
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”CHINA DAILY”という英字紙もあった。日刊でこれは3月6日号。
今年1月初め、新宿の京王プラザへ行った。京王プラザにも中国人観光客が多かった。帝国ホテルやオークラ、ニューオータニクラスはどうかは知らない。が、それより下ったクラスのホテルは、中国人に支えられてきたのがよく分かる。で、今は厳しい。
それはともかく、この一面のウサギやサカナが描かれた絵の下の方に、「軌道に戻る」と記されている。
少し読みづらいが、その下には「中国経済は、すでにウイルスから景気回復している」、と記されている。ホントかな。信用できないな。
日本政府、安倍晋三が緊急事態宣言を発するのは、この1か月後の4月7日なんだから。中国政府、在外の中国人にはこう言っていたのかもしれない。
小さなバッグをコインロッカーへ預ける。
このような時の私、東博へ行くのが常であるが、残念ながら東博は既に閉めていた。
見たいと思っていた映画『ラスト・ディール』が、有楽町でかかっていた。行く。
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北欧フィンランドの年老いた画商の話。得も言えず。よかった。
和光裏の洋食屋・グリルスイスで普通のカレーライスを食い、奥野ビルへ。


茨城は田舎というイメージがあったが、筑波と秋葉原を結ぶ「つくばエキスプレス」が開通して以来、その沿線に洒落た町が幾つか生まれた。
ショッピングモールがあり、イトーヨーカドーもあるが高島屋の食品売り場もあり、レストラン街もあり、シネコンもあり、紀伊国屋の大きな本屋もあり、といった町が。いつの間にやらコンサートホールもできた。そこに2年ほど前、シャレたホテルができた。いわゆるビジネスホテルではない。やや趣を異にする。シンプルだが洒落ている。実は、私の住まいからはバスで10分ちょっとのところ。
あと3日間の自主退避、そのホテルにする。
カードキーで入室というホテルは多くなっているが、カードキーでなければエレベーターが動かないというホテルは初めてであった。
ま、それはともかく、ここで昼近くに起き、ブランチへ出かけるというのは悪くなかった。
やや変則であったが、「オホーツクふらふら行」、これにて千秋楽といたします。
ノーテンキな奴だなと思われている方もおられましょうが、その人たちにはごめんなさい。