オホーツクふらふら行(29) 夜の小樽運河。

8時前、小樽駅近くのホテルに入る。
1時間ほどベッドにひっくりかえっていた後、飯を食いに出る。フロントで開いている店を聞き、近場の居酒屋に行く。テーブル席では地元の人であろう3、4人の人が3組ばかり飲んでいる。私はカウンターに座り、熱燗を頼む。
その店の人気ランキング2位と記されている「かに味噌甲羅焼き」も何やら味が強すぎだし、ホタテや白ハマグリの浜焼きも東京の居酒屋と同じようであった。が、最後に頼んだみそ汁が旨かった。
f:id:ryuuzanshi:20200304214958j:plain
小さなホタテとネギのこのみそ汁。
オホーツクではあちこちのホテルで夕飯を食った。いずれも品数が多く、盛りだくさんであった。が、私が旨かったのは、網走のホテルの「モヨロ鍋」とこのみそ汁だけであった。
f:id:ryuuzanshi:20200304220727j:plain
10時すぎ、店を出る。静かだ。
f:id:ryuuzanshi:20200304220732j:plain
JR小樽駅から小樽運河まで700メートルばかり。メーンストリートである中央通りが走る。ここからだと、4、500メートル程度だろう。小樽のメーンストリートは除雪もされている。運河を見に行くことにする。
それにしても、物音がない。静まり返っている。
f:id:ryuuzanshi:20200304221105j:plain
暫らく行き、振りかえる。
車も通らない。もちろん、人影もない。
f:id:ryuuzanshi:20200304221248j:plain
運河の手前に小樽らしい建物があった。
鉄筋コンクリート造りではない。石造りの建物である。大理石造りらしい。
f:id:ryuuzanshi:20200304221254j:plain
その横丁には雪が残る。
f:id:ryuuzanshi:20200304221316j:plain
出枝小路というらしいが、灯りはなかった。
f:id:ryuuzanshi:20200304221521j:plain
ゆっくりとした歩みであるが、15、6分で小樽運河に着いた。
目の前は、倉庫。舟が浮かぶ。
f:id:ryuuzanshi:20200304221632j:plain
運河沿いの街路灯の灯りが、運河の川面に光を落とす。
夜の小樽運河である。
f:id:ryuuzanshi:20200304221715j:plain
寒い。
ましてや周りに誰も人がいなく、ただひとりで立っていると、余計に寒い。
10時半すぎ、ホテルへ戻る。