オホーツクふらふら行(28) 鉄道。

11時にチェックアウト、タクシーを呼んでもらいJR稚内駅へ。
13時01分発の旭川行き特急サロベツ4号に乗るのだが、駅以外行くところがない。
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その日、3月4日の道新一面。
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一面の中央にこういう記事がある。
今年の降雪は、統計のある2061年以来最も少ない、という。
確かに私のふらふらした町、いずこも雪の中にはあるのだが、さほど深い雪というところはなかった。
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中面には、道新ならではのこういう記事も。
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2日前、稚内に着いた時には気づかなかったが、日本最北端のレール、駅の中を突き抜けている。
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駅の外、黄色い車止めまで。
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JR稚内の駅というか道の駅わっかないのと言うか、2階に休憩所のようなところがある。そこに、この新聞「日刊宗谷」があった。表裏のみの新聞。
この日のトップ記事は、稚内の大学問題。
稚内北星学園大学という大学が、経営危機に陥っているそうだ。どうも稚内で唯一の大学らしい。で、高校生485人にアンケートを取った。稚内にも大学が必要だ、という答えが75%だったそうだ。でもしかし、稚内で大学を維持するのは難しかろう、と思い読み進めると、京都の学校法人が引き継ぐということが記されている。まあ、ひとまず良かったというところだろうが厳しい。
それよりも、中央右寄りに「輸出入総額 僅か500万円」という記事がある。
稚内税関での1月の輸出入の総額が僅か500万円だった、という記事。個人商店の月商ではない。稚内港での税関を通ったひと月間の値である。1月であるから、まだコロナ問題の前である。それでこの数字。これは厳しい。
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住民基本台帳の人口についての記事もある。
宗谷管内唯一の市である稚内でも3万3千余。管内総人口は6万2千弱。全市町村で人口が減少している。少ない人口がますます少なくなっている。
道の駅わっかないに食堂があった。鍋焼きうどんがあったので頼んだ。肉や何やかやいっぱい入っている。驚いた。こんな鍋焼き見たことがない。頑張って何とか半分ぐらい食った。
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JR稚内駅の改札の上に、こういう表示が出た。遅れている、と。
日本の鉄道、JRにしろ何にしろ驚くくらい時間に正確である。分秒刻みで。しかし、それは本州での話。宗谷本線では、やや趣を異にする。
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10分ほど遅れて、旭川からの特急宗谷が到着した。深く青い列車である。
この列車が、折り返しの特急サロベツ4号、旭川行きとなる。
稚内からは2、30人が乗りこんだ。座席、パラパラと。
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13時01分、稚内を出る。すぐにこういう光景。
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豊富駅。
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幌延駅。
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家がある。
駅が近い。
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天塩中川駅。
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音威子府の近く。北海道だ。
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音威子府駅。
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音威子府、遥か昔学校で、音威子府は雪の深い所と習ったような気がするが、さほどじゃない。この日の道新が報じる、1961年以来降雪が最少とのことによるのか。
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名寄駅。
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ホームを駅員が歩いている。
名寄は、宗谷本線の途中で最も大きな町である。
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和寒駅。
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静かである。
北海道である。
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間もなく終着の旭川が流れた。
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旭川は大都会だ。
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ここで、札幌行きの特急ライラック36号に乗り換える。
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17時すぎ、車窓から陽が落ちていくのが見える。
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深川の手前。
陽が落ちていく。
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間もなく<終着 札幌です>のテロップが流れる。
18時半ごろ札幌に着いた。それまでほとんど人のいないところをふらふらしていたので、札幌の駅に人がいっぱいウヨウヨいるのに驚いた。
人の多い札幌はスルー、小樽へ行く。
小樽への電車はすいていた。小樽まで40分ばかり、窓外暗い中を走った。