高野・熊野・伊勢巡り(1) 高野山宿坊。

ここ数日出歩いており、ブログお休みとした。
そもそも今回の関西歩き、主たる行事は、母の法事。墓参りと叔父、叔母を見舞った翌日、大阪の寺で母の13回忌を行なった。
母、存命ならば、見舞った叔父と同じく数えで100歳。その兄弟姉妹、前日に見舞った叔母も含めまだ3人が存命である。だが、皆さんご高齢、参加は不可能。で、午前に行なった母の13回忌の法要には、60年ほど前、終戦後の一時期、母とも共に暮らした従兄弟、従姉妹のみに参列してもらった。
その後、御堂筋に面したホテルで会食、3時すぎ、お開きとした。
お寺さんの都合もあり、法要が午前と決まった後、会食後のことを考えた。どうしようか、と。
すぐに決まった。
世界遺産のホーリー・プレイスを巡ろう、と。高野山、熊野三山、そしてお伊勢さんを巡ろう、と。霊場巡りをしよう、と。高野山の宿坊も予約した。
4時に難波発の特急に乗った。1時間足らずで橋本へ着いた。すぐに普通に乗り換え、高野山の麓の極楽橋へ。これも1時間足らず。接続しているケーブルカーで1000メートル前後の高野山の上へ。6時すぎの高野山、すでに暗くなっていた。
すぐバスに乗り換え、一の橋の宿坊・赤松院へ。

高野山上は雨。
宿坊・赤松院の仁王門の金剛力士像、ボーと霞んでいた。

すぐに夕食。
こういう部屋へ案内された。

宿坊の夕食、もちろん精進料理。
高野豆腐と野菜の煮物、胡麻豆腐、湯豆腐、煮豆、野菜の天麩羅、なます、お椀はそうめんの入った汁、デザートはカキとブドー。熱燗を一本頼んだ。

宿坊の中、このような通路。

ネットで予約した時には、風呂もトイレもない部屋であった。しかし、宿坊へ着いたら、バス、トイレ付きの部屋が用意されていた。その日の客が少ないから、という理由であった。
私に用意されていた部屋はこれ。
扉を開けると、この小部屋がある。3畳ばかりの。

その右手の襖を開けると、6畳ばかりの部屋。
すでに蒲団が敷かれている。

それに続いて、この8畳の部屋。

床の間があり、テレビがある。
おそらく、客が多い時には、5〜6人、場合によっては7〜8人が泊まる部屋であるようだ。

このようなバスとトイレがついている。この日の客が少なかったからの、宿坊のアレンジである。
風呂は使わず、大浴場に入った。しかし、部屋のトイレは助かった。部屋までの廊下にあった共同トイレまで行かなくてもよかったから。

部屋には、このようなものが張られていた。「吉祥寶来」。
<この寶来は、古来より新年を迎える御飾、家運を心機一転し、福を招く〆飾りです。床の間、玄関などに・・・・・、一年中飾るものです>、という説明がある。

風呂に入った後、詰め所にいたお坊さんに熱燗を一つ頼んだ。部屋まで持ってきてくれる、という。
とっくりや盃には、般若湯という文字が。
宿坊、続きは明日。