オホーツクふらふら行(15) ガリンコ号。

紋別の砕氷船・ガリンコ号へ乗る。
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赤く塗られたガリンコ号、1月10日から3月末まで運行。150トンであるので、網走の砕氷船・おーろらの3分の1以下。
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港を出る。
なお、後ろに見える船は、パトカーならぬパトロール船、いざと言う時の救助船のようである。
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海面、氷がないとも思えないが、少ない。
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ガリンコ号の船体は、すべて赤。
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実はこの日、今日は流氷帯まで到達できないので、3000円の乗船料を割引き2500円といたします、との貼り紙があった。
氷らしきものは見えるが、流氷帯とは言えないな。
後ほど乗ったタクシーの運転手の話では、「昨日は岸まで来ていたのですが」とのことであった。風の具合で、一晩で接岸したり沖合いに離れたりするそうだ。
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左上に小さく鳥が。
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カモメだ。
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進行方向左側。
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海面に氷がないわけじゃない。でも、流氷帯とは言えないのであろう。
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運転室というか操舵室。
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細かく砕かれた氷片や海水が飛び散っている。
ガリンコ号が他の砕氷船と異なるのは、その砕氷法式にある。
網走のおーろら号や日本の南極砕氷船・しらせやその他の砕氷船は、基本的に船の重みで氷を割って進んでいく。しかし、ガリンコ号は、船の先に付けたドリルを回し、氷を削り取っていく。
これは凄い。面白い。
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この日は流氷帯までは行けないということであった。しかし、「帯」ではないが、薄い氷は海面を覆っている。
それらをガリガリと削り取っていく。跳ね飛ばす。
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迫力がある。
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ドリルは前方左右に二つ付いているようだ。
反対側にも、削られた氷片と海水の飛沫が勢いよく飛び跳ねていた。
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「流氷とガリンコ号」、セットで北海道遺産だそうだ。
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定員195人だが、乗っていたのは20人足らず。
その中で、このお母さんと二人の子供の親子連れだけが元気であった。
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流氷帯の海を白海、そうじゃない海を青海、というそうだ。
白海の時の航海時間は1時間だが、青海の時には45分に短縮される。
この日は青海。早々に港に戻ってきた。
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海から突き出たオホーツクタワーが、霞んで見える。
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出て行った船着き場に近かづく。
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下りて振りかえる。
ガリンコ号、ザリガニのように見える。
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係の人が、大きなシャベルで船着き場の雪かきをし始めた。
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海流交流館の中に入る。
カーリング女子日本チャンピオンのロコ・ソラーレのパネルがある。
ロコ・ソラーレ、元々は本橋麻里・マリリンが作ったクラブである。2年前になるか、「そだね」が流行語になった。マリリンは今では裏方にまわっているらしいが、日本チャンプ。本拠地は、網走の近くのオホーツク沿いの町・常呂にある。
このパネル、よく見ると「ココ・ソラーレ 紋別市」となっている。「ロコ」じゃなく「ココ」。ロコ・ソラーレの写真やパネルは、紋別ばかりじゃなくその後もオホーツク沿いの町で何度も目にした。
ロコ・ソラーレ、常呂のクラブチームなんだがオホーツク沿いの町すべての「オラが町のチーム」となっているらしい。なかなか厳しい状況下にあるオホーツク沿いのすべての町や村を元気づけている。初めて知ったが、いいことだ。
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館内の食堂に入り、コーヒーを飲む。
窓ガラスを通し、先ほど下りたガリンコ号を見る。
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暫らく後、ガリンコ号が動きだした。
船着き場を離れ・・・
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霞む港の外へ。