ねずみ。

ねずみって久しく見ていないが、昔はあちこちにいた。6、70年前には。
日本は戦争に負けて食糧事情が悪い頃であったので、人間の食べ物を横取りするねずみは悪者であった。ねずみ捕りでねずみを取り、池などに沈めて殺していた覚えがある。今でもいるのであろうが、見ない。
今ではねずみは、案外愛すべき動物になっているようにも思える。昨日までに頂戴した年賀状に描かれていたねずみを幾つか。
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二人羽織のような右上のねずみは、<・・・ 輪を以って貴しとなす? おあとがよろしいようで>、と述べている。よく解るようでもあり、解らないようでもあるが。
膠彩画、水墨画の山宣・山本宣史からの賀状。
<子孫繁栄の年に>はよく解る。日本という国、少子化でどんどん人口が減っている。「子」は増えるという意、増えてほしいな。今後50年か100年ぐらいの長期計画で。
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居酒屋の帝王・石田宏からのもの。石田のネズミ男だ。
石田宏、昨年は入退院を繰り返していた。居酒屋の帝王が居酒屋へ行くことができない。
何とか今年は、居酒屋への復帰を果たし、酔っぱらいのネズミ男となってもらいたい。
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マルチアーティスト・犬飼三千子のねずみ。
油性木版。ボテッと光っている。見当が少しズレているのも練達の技なのであろう。
犬飼のねずみ、丸々としている。美味しそう。
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ねずみには違いないが、針鼠のようなねずみである。針というか棘のようなものが身体を被っている。
木版画の名手・小澤潔からの賀状。
見ている内にこう思った。去年の干支は亥。去年の賀状のイノシシを思いだした。棘で被われたイノシシを。今年のねずみ、去年のイノシシが少しスリムになったのじゃないか、と。いや、強そうなねずみである。
なお、小澤が<時代にとり残されそうです>なんてことはない。小澤潔、我々の学生時代のサークル仲間の級長みたいな男なんだから。小澤が取り残されると、我々はみなブクブクと沈んでしまう。
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緑や黄色など貼り絵かなと思った。が、そうではなかった。版画とも思えるが、そうでもないようだ。じゃあ、描いたのかな。
画家・後藤亮子からの賀状。オッシャレーなねずみである。
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ねずみだ。ねずみのしっぽだ。黒いねずみである。
これぞねずみである。そういう作品である。和紙作家・河瀬和世からの賀状。切り抜かれた黒い和紙が貼りつけられている。
ねずみである。
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よく見ると、床の上にねずみが走りまわっている。インド、ラジャスタンのカルニマタテンプルと記されている。大学の学部の同級生である山本和子からの賀状。
インドという国、何でもありの国である。ラジャスタンには私も2度行っているが、ねずみが這いまわっているお寺には行ったことがない。世界中あちこちへの旅を繰り返している山本和子でなければ撮れる写真ではない。ラジャスタンの中心部からは離れたところにあるお寺のようだから。
ねずみが神さま、インドという国、やはり面白いところである。
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白いねずみである。写真家・高橋重夫からの賀状。
紅蓮に燃える深紅の宇宙空間を、白いねずみが超光速で切り裂いている。
子年である。


カルロス・ゴーンの日本脱出には、元アメリカ特殊部隊の隊員が関与していたらしい。
非合法行為を成功させることなどお手のもの、プロ中のプロである。幾らの対価で請け負ったのか。おそらく日本円で10憶の単位じゃないか、と考える。ゴーンにとっても納得できるものであろう。ともかく日本から逃れ、日本への反撃を加えるために。


テヘランでは、アメリカのドローン(やはり、ドローンであった。何千キロも離れたワシントンからPC画面を操作していたのであろう)により殺害された革命防衛隊司令官・スレイマニに対し、3日間の服喪に入った。
トランプは、アメリカ国民を護るために正統な行動だったと語っている。イランの最高指導者・ハメネイは報復を宣言している。
アメリカとイラン、彼我での軍事力では話にならない。イラン、腕利きのスナイパーをワシントンへ潜入させるべきであろう。ゴルゴ13のデューク東郷クラスの。