JPと東大のコラボ。

JP(日本郵便)は太っ腹な一面を持っている。やはり、ゆとりがあるのかな。
東京駅丸の内側の真ん前に、かって東京中央郵便局があった。デンと。
郵政民営化となり、東京の一等地中の一等地のひとつといえる地にあった旧東京中央郵便局は、今、地上38階、地下4階のJPタワーとなっている。その周りにぐるりと低層階がある。昭和風味の旧東京中央郵便局の外壁を残したものである。
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低層階は、その名も「KITTE」という商業施設。
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その2階と3階にJPタワー学術文化総合ミュージアムがある。インターメディアテクと呼ぶ。
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JP(日本郵便株式会社)と東京大学総合研究博物館とのコラボレーションである。
冒頭、<JP(日本郵便)は太っ腹な一面を持っている>、と記した。そう、インターメディアテク、豪勢、剛毅な博物館なんだ。
何しろその展示スペースは2996平方メートル。そんじょそこらの美術館や博物館を遥かに凌駕するスペースである。東京駅のド真ん前に。しかも、入館無料。
本郷の東大総合研究博物館については、何度か訪れ、この「流山子雑録」の中でも幾たびか触れた。が、東京駅前の「インターメディアテク」は、本郷の本館よりゆったりとした感じを受ける。
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さまざまな特別展示を催している。
私がインターメディアテクへ行ったのは、「ケ・ブランリ・トウキョウ」があることを知ったためである。
何のかのと言っても、フランスという国は文化の香りが漂っている国である。フランスの大統領は、皆さん何らかの文化施設を残している。
ジョルジュ・ポンピドゥは、ポンピドゥセンターを残した。世界的な美術館として知られるが、劇場や図書館もある。フランソワ・ミッテランは、革命の聖地・バスティーユに、パリの第二のオペラ座であるオペラ・バスティーユを造った。第三世界好きで相撲好きでもあったジャック・シラクは、セーヌ沿岸、エッフェル塔の近くにケ・ブランリ博物館を造った。アジア、アフリカ、アメリカ、オセアニアに関する民族学博物館である。ついでに言えば、その後のサルコジとオランドは何を残したのか、私は知らない。さしたる大統領ではなかったのであろう。
それはともあれ、「ケ・ブランリ・トウキョウ」は小さな展示であった。
「聖霊の声 驚異の島マダガスカルより」というマダガスカルの聖霊たちが展示されていた。なるほどそうですか、というほどのものであった。
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東大の本郷の総合研究博物館は、館内ほとんどの展示物の撮影は許されている。
しかし、その分館ともいえるインターメディアテク内部の撮影は禁じられている。
何故なんだろうね。
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チラシを撮る。
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ただ一か所、ここのみ撮影が許されていた。
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時代を感じる部屋である。
おそらく、東大の由緒ある特別な部屋だと思われる。どういう部屋であろうか、今日、インターメディアテクへ電話をして訊ねた。かえってきた答えは「アカデミア」です、ということのみ。「アカデミア」ってのは後づけのことであろう。東大の現役時代はどうだったのか、と訊いたのだが、分からなかった。おそらく東大の著名な学者であったであろう人の多くの写真も掲げられていたが。
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東京駅のド真ん前に、豪勢な博物館がある。
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帰途、東京駅へ向かい地下を歩き表に出た。
暫らく前復元された東京駅の駅舎。
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振りかえると、JPタワーが夜空に突き刺さっていた。
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インターメディアテクのブティックで、3色ボールペンを求めた。
3色ボールペン、100均ショップでも売っている。が、インターメディアテクの東大の3色ボールペンは500円。
100円が本体の値段。抗菌ということなので、その抗菌代が100円。そして残りの300円は「UTokyo」にイチョウのマークの東大のブランド代、ということであろう。
JPとコラボできるのは、やはり東大ということなのであろうかな。