ウチナーのチムグクル(真心)。

74年前の今日6月23日、沖縄の組織的抵抗戦が終わった。ヤマトの捨て石とされた沖縄、県民の1/4が死んだ。殺された。
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今日、午後0時15分のNHK中継。
沖縄糸満市摩文仁での「沖縄全戦没者追悼式」。
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平和の礎が続く。
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昨年夏にがんで死んだ翁長雄志の映像が流れた。
昨年の今日は、まだ翁長雄志が知事だったんだ。抗がん剤の副作用で髪の毛が抜け、身体もやせ細っていた翁長雄志、辺野古への米軍基地移設に関し、政府と激しく対峙していた。
元自民党員であった翁長雄志、ウチナーンチュとしてヤマトの政権と対峙した。まさに命を張って。
翁長雄志、この時67歳。若い。その心根に改めて驚く。愚鈍な私は。
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ヤマト政権は辺野古の海を埋め立てる。埋め立ては現在も続く。営々と。
辺野古に限らず、海に異物を放り込むのは美しくないな。まさしく。
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翁長雄志の遺志を継いだのは玉城デニー。ウチナーンチュとしてヤマト政権に対峙している。
今日も「日本国土の0.6%の沖縄に、70%強の米軍専用施設が集中している」現実を述べる。「守礼の邦 琉球王国」のチムグクル(真心)を。
それを聞く安倍晋三。
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安倍晋三は、「沖縄の基地負担の軽減に努める」、と語る。「言葉だけ」、とのヤジが飛ぶ中。まさにその通り。
それを聞く玉城デニー。
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今日の糸満摩文仁の平和公園。
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摩文仁の丘からのNHK中継、30分間で終わる。
ウチナーの玉城デニー、ウチナーグチ(沖縄言葉)でこう語る。
「うぐわんす(御元祖)から譲り受きてぃ てーふぃー(太平)世 願いかな(愛)さしゃちゃる ちむぐくる(肝心) ちむちゃる(肝清)さん うちなーんちゅ(沖縄人)ぬたまし(精神)や・・・、・・・」、と。
400年前、薩摩の侵攻を受け、その後琉球処分で日本に併合された琉球王国、沖縄のチムグクル(真心)なんてヤマト政権には届かないよ。どれだけ時間が経とうとも。
以前も記したが、普天間の移設先、冗談ではなく東京か大阪に持ってくるべきだよ。その程度の思考転換をしない限り、ヤマト(日本)国民の沖縄への思いは変わらない。いつまでも沖縄を軽んずる。


この6月23日を日本人が忘れてはいけない日、と仰せられた先帝・上皇のことを思う。
今日、いかがお過ごしであられたであろうか、と。