MOT ReOPEN はじめまして。

何とMOTでは「常設」という言葉をやめたそうだ。コレクションを展示するのであるから「コレクション展」、と。
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コレクション展「ただいま / はじめまして」。
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「ただいま」って帰ってきたものより、「はじめまして」って来たものが多い。
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コレクション展示室のアトリウムへ入ったところにこのような印刷物があった。
今回のコレクション展の展示作家を解説した小冊子や英文説明書が。どうぞお取りください、と。
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今回のコレクション展には25人の作家が取りあげられているが、その内の8割、20人が「はじめまして」の作家。これは助かる。
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アトリウムにはこの作品。
アルナルド・ポモドーロの≪太陽のジャイロスコープ≫。これは、「ただいま」だ。
なお、右手奥にはロイ・リキテンスタインの≪ヘア・リボンの少女≫が見える。
リキテンスタインのこの作品、MOTと言えばすぐ頭に浮かぶ作品である。
ギューちゃん・篠原有司夫、高松次郎、横尾忠則、鶴岡政男、白髪一雄、ジム・ダイン、クレイス・オルデンバーグなどなど、MOTと言えば思い浮かぶ作家、作品はあるが、どういうワケかMOTではこのリキテンスタインの≪ヘア・リボンの少女≫は特別な作品となっている。
それ故であろうか、コレクション展示の中でこの作品のみが撮影が許されていない。これはアトリウムのアルナルド・ポモドーロの作品を撮ったら後ろの方に入ってしまった、ということであるのでどうこうなかろうが。
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「どうぞ、お持ちを」の小冊子からアルナルド・ポモドーロを。
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「どうぞ、・・・」の小冊子には3年間の休館中に、主に2010年代に制作された作品を約400点収蔵した、という記述がある。。
この棚田康司という作家もそのひとり。
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「どうぞ、・・・」の小冊子を複写する。
棚田康司、こういう作家である。「はじめまして」である。
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これは・・・。
写真のようだな、と思っていたら・・・
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ンッ、煤、紙、ドローイング。
煤で描いたドローイングなのか。驚いた。
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チに点々が打てない。
が、作家の名は、チに点々・チの濁音にョン・ヨンドゥ。
動画映像を流していた。それと共にドローイングも。煤で描いた作品も。1枚を抜き出そう。
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煤で描いたそうだ。
煤というもの、墨の源であるからそれを用いて描くことに何の不思議はないが、それにしてもやはり驚く。
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以前のMOTのコレクション展とは異なる。
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出てくる作家、出てくる作家、「はじめまして」の人ばかり。
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ここも。
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これは・・・
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高田姉妹、高田ツィンズであるか。
高田ツィンズは知っている。2年半ほど前になるか、さいたまトリエンナーレで行きあった。双子の高田姉妹・ツィンズ、ここ数年の間にMOTのコレクションに加えられる存在になっていた。
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高田ツィンズ、こういうものも作っていた。MOTの1階の平面を描いたもの。はがき大の紙に。コピーを取ったものを「どうぞ、お持ちを」、と。1枚、貰ってきた。
それはさておき、MOT、これもコレクトしたようだ。
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あと何点か。
手塚愛子の作品。
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このような。
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厚いビニールで囲われているところがある。
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マーク・マンダースの作品である。
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入っていくとこのような像が。
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さらに進むと、このような。
「はじめまして」である。
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最後に「ただいま」って作品があった。
コレクション展示室の3階の最後の部屋に。
宮島達男の作品、≪それは変化しつづける それはあらゆるものと関係を結ぶ それは永遠に続く≫。
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近寄る。
乱数表のようなLEDの明かり、数字、一瞬のうちに切り替わっていく。
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「ただいま」、「お帰り」、である。
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3階から1階のアトリウムを見る。
アルナルド・ポモドーロの作品が。
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帰路、出入口の方に向かって。
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企画展、コレクション展、3年ぶりのMOT「ReOPEN」、抑えに抑えた船出であった。