MOTアニュアル2016 キセイノセイキ。

今、MOT(東京都現代美術館)、長期休館に入っている。
休館前、最後のMOTでの展覧会。

5月中旬のMOT前。

MOT、普段は人が少ない。しかし、マンガやアニメの企画展を催すと人がドッと押しよせる。
で、長期休館前のひと稼ぎ・ピクシー展を企画した模様。入場までの待ち時間60分。
皆さん、ご苦労さまです。

待ち時間、キャラクターと一緒にパチリ。
このような元気印の女の子ばかりじゃなく、男の子も。

こちらはピクサー展の入場入口。
私は、その右の展示へ。

14回目のMOTアニュアル、地下2階なんだ。

「己の声をたちあげよ」、とのアーチスツ・ギルドの皆さまがたとのコラボレーション。

この作品から始まる。
齋藤はぢめ≪CLEAR≫。
高校生の女の子がスミノフを飲んでいる。液体がノドに伝わる勢いで。
アルコール度数40度のスミノフのウォッカかと思った。が、スミノフのウォッカを割った度数の低いものがあることを知った。
で、それがって感じを覚えるんであるが。

ダン・ベルジョヴスキ≪美術館様≫。
作家・ベルジョヴスキは、<グローバル規模での経済的不均衡や、資本と政治に左右される・・・・・>という作品を世界各地の美術館で問うている作家であるらしいが、そのタイトルは何とかならないか、というもの。

MILITARY THINKING。

THE FUTURE IT WAS・・・・・

藤井光≪爆撃の記録≫。
このような文言がある。

こういう行動を取った。

この人は。

さまざまな戦争、その思い出がある。

美術展である。
その思い、こうして届く。

検閲。

幸徳伝次郎、レーニン、仮面の記者、・・・・・の名がある。

≪キセイノコラム≫。
文責:小泉明郎。

なるほど。

それでっ。
この程度の意識じゃ既成の規制に絡めとられるよ。

橋本聡の作品だったか。
「あなた自身を切ることができます」、と包丁が突き刺さっている。
しかし、その包丁、頑丈な透明のアクリルケースの中に。規制に飲みこまれているんじゃないか。

これも橋本聡の作品≪金網フェンス≫。

作者の言葉、こう記されている。

しかし、主催者によるこの文言。
作家は、初めから、全面降伏、無条件降伏である。
規制に絡めとられているよ。

自らの手で自らを律し、自らの思いを表現している作家がいた。
横田徹≪WAR(不完全版≫。
年齢制限をしている。
横田徹、紛争の地へ入る。ヴィデオ作品。

このような局面もある。中東の地においても。

が、死人の焼けた手も。


ソフトバンクの孫正義、一昨年グーグルから引き抜き副社長に据えたインド人のニケシュ・アローラを切って捨てた。
グーグルから引き抜いた一昨年には165億円の報酬を支払った。昨年の年俸は80億円。アメリカの巨大IT企業でもそうあり得ることのない巨額の報酬である。が、孫正義、涼しい顔をしている。それ以上のゲインがあった、と。
自らの後釜に据えようと思ったが、あと5年や10年、自分がやろうと思ったから、と。
たしか3.11の大震災の後、孫正義、自らが受け取る報酬は、一生死ぬまで全額被災者へ寄付する、と話していた。そうしているのであろう。
その金銭感覚、常人とは別の次元にある。