MOT ReOPEN 百年の編み手たち。

昨日、ついウッカリして更新が日を跨いでしまった。今日の日付けになってしまった。夏場所中日なのに。ま、仕方ない。


<設備の改修と利便性の向上を図るため>として約3年間休館していたMOT(東京都現代美術館)、先日、リニューアル・オープンした。MOTでは、「ReOPEN」と言っている。その最初の企画展は、「百年の編み手たち 流動する日本の近現代美術」。
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すっきりとしたかな。
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正面前。
「ただいま / はじめまして」は常設展の方。
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館内へ。んっ、ずいぶんすっきりしちゃったな。以前あった入ってすぐの案内ブースはなくなっている。
ボード、合板に貼った説明があるのみ。
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合板に貼った簡潔な案内のみ。
ガラスの向こうは木場公園。
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「百年の編み手たち」、1910年代から100年少しの日本の近現代美術を「編集」をキーワードとして考える。
岸田劉生を最初期の編み手として位置づけて。
第1章「はじまりとしての1914年」から第14章「流動する現在」まで、全14章に分けて。暫らく前までのMOTコレクション・常設展示で見知った作品も多いが、初めて知る作品もある。
企画展示3フロアすべてを使い14章を構成しているが、その内2室のみの撮影は許されている。
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まずここ。
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第2章の「震災の前と後」。
震災って関東大震災のことである。
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この左側は・・・、鹿子木孟郎の作品。
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これは・・・
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これ。
関東大震災、大正12年(1923年)9月1日。
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これは・・・
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その下絵。
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こちらを見る。
第一次世界大戦後のヨーロッパでダダに触れ、シュルレアリスムにも、と多彩な経験を持ち1923年に帰国した中原實の作品が並ぶ。
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この6点は・・・
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こういう作品。
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右下の作品を抜き出そうか。
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長身細身の男がその作品を見ている。ボブカット、ピーコックを思わせるこの若い男、MOTによく似合う。
なお、右側の作品も中原實の作。
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こちらの壁面は、牧野虎雄の作品。
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これは・・・
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こういう作品。
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柳瀬正夢という作家を知った。
1945年、米軍による東京空襲で死んだ男であるが、どこか引っかかる男である。
これは日記の一部であるが、この他さまざまな柳瀬正夢の創作物、資料がMOTにはあるようである。中国、満洲へも毎年のように行っていたらしい。何時か日を改めてMOTの図書室へ行くとしよう。
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あとひとつカメラが許されていたのは、第13章「仮置きの絵画」の部屋。
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ここ。
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んっ、黒田清輝のパロディーか。
黒田清輝の≪智・感・情≫の女を男に置き変えてるのか。女ならいいが、男なら何となく汚らしいなと思っていたら、MOTはこう語っている。<日本近代絵画のねじれた表現様式の、今も続く影響力に言及する・・・>、と。
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こういう作品なんだ。
「智・感・情」の後ろに「A」というのがついている。
この「A」というのは何なんだと思って作品の裏を見たら・・・
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何とこういうこととなっていた。
これが「A」なんだ。黒田清輝の今も続く影響力に言及する梅津庸一の「A」。
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その先に、これもあった。
ビールのケースに乗っているこれ、後姿を見ただけで何かが分かる。
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前へまわる。
会田誠の戦争画である。≪美しい旗≫。「戦争画 RETURNS」だ。
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タイトルはこれだ。
左の作品は、≪たまゆら≫。やはり、「戦争画 RETURNS」。
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ビールケースの上に乗っている≪たまゆら≫。
ビールケースは、アサヒビールとキリンビール。それがどうしたってことであるが。
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第13章を振りかえる。
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帰る折り、外から1枚。
左は磯部行久、右は横尾忠則。